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アーティスト情報なし

Jody Grind

  • 作曲: SILVER HORACE
#スタンダードジャズ
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Jody Grind - 楽譜サンプル

Jody Grind|楽曲の特徴と歴史

基本情報

Jody Grindは、ジャズ・ピアニスト兼作曲家ホレス・シルヴァーによるインストゥルメンタル作品。1966年にBlue Noteからリリースされた同名アルバム“The Jody Grind”で初出しました。編成はホーン・セクションを含むコンボで、録音ではウッディ・ショウ(トランペット)、タイロン・ワシントン(テナー・サックス)、ジェイムズ・スパルディング(アルト・サックス/フルート)、ラリー・リドリー(ベース)、ロジャー・ハンフリーズ(ドラムス)が参加。作詞者はおらず、歌詞は存在しません。

音楽的特徴と演奏スタイル

本曲の核は、ファンキーなブーガルー由来のグルーヴと、ハード・バップの洗練が溶け合ったリズム感にあります。ホーンによる力強いリフがテーマを牽引し、ピアノはブルース・フィーリングの濃いヴォイシングとコンピングで推進。ベースとドラムはタイトなビートを刻みつつ、バックビートのアクセントでダンス性を強調します。アドリブでは、ブルース語法やペンタトニックを交えた分かりやすい動機展開が多く、リスナーにもプレイヤーにもとっつきやすいのが特徴。セクステット規模でのユニゾン/ハーモニー配置が映え、ライブでもダイナミズムを獲得しやすい曲設計です。

歴史的背景

1960年代半ばのBlue Noteは、ハード・バップを土台にしながら、ソウル・ジャズやブーガルーなど大衆性の高いグルーヴを積極的に取り入れていました。ホレス・シルヴァーはその潮流を牽引した重要人物で、Jody Grindも同路線を代表する一曲として位置づけられます。ソウルフルな感触とジャズの即興性を両立し、クラブやコンサートの現場で映えるレパートリーとして機能。発表年や初演の詳細な公演記録などはアルバム資料以外では情報不明ですが、当時のレーベル美学を体現するトラックであることは明確です。

有名な演奏・録音

もっとも参照されるのは、1966年録音のホレス・シルヴァー・セクステットによるオリジナル・ヴァージョンです。前述のショウ、ワシントン、スパルディングらの鋭いブロウと、シルヴァーのドライヴするピアノが強烈な一体感を生みます。Blue Noteの各種リイシューやデジタル配信で現在も入手可能。その他の著名な商業録音の網羅的リストは情報不明ですが、教育機関やコンボの教材曲集などで取り上げられる例が見られ、テーマとグルーヴの明快さが録音・演奏の定着に寄与しています。

現代における評価と影響

Jody Grindは、ジャズ入門者にも届くキャッチーなリフと踊れるグルーヴで継続的に支持されています。ハード・バップ~ソウル・ジャズの橋渡しとして参照されることが多く、ホーン・アレンジの妙やリズムのノリを学ぶ教材的価値も高いと評価されます。映画・テレビでの使用やチャート実績などの具体的データは情報不明ですが、アルバム“ The Jody Grind”の代表曲として今日まで認知を保っています。

まとめ

ホレス・シルヴァー作曲のJody Grindは、ブーガルーの躍動とハード・バップの語法を融合したインストゥルメンタルの佳曲。1966年のBlue Note録音を出発点に、明快なリフとグルーヴで演奏現場に定着しました。詳細な外部実績は情報不明ながら、作品自体の音楽的魅力と教育的価値は揺るぎません。