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Isn't She Lovely
- 作曲: WONDER STEVIE

Isn't She Lovely - 楽譜サンプル
Isn't She Lovely|歌詞の意味と歴史
基本情報
1976年発表。作曲はWONDER STEVIE、収録はアルバム『Songs in the Key of Life』。スティーヴィー・ワンダーがボーカルとハーモニカ、鍵盤やパーカッションも重ねた多重録音で、モータウン系の温かなサウンドが際立つ。実際の赤ちゃんの声や沐浴の音を取り入れた独自のプロダクションも特徴的。レーベルはTamla/Motown。
歌詞のテーマと意味
歌詞は自身の娘アイシャの誕生を祝う内容で、親としての驚きと感謝を率直な言葉で綴る。宗教的な感謝表現や家族への愛情が核にあり、誕生という奇跡を日常の喜びとして捉える視点が共感を呼ぶ。赤ちゃんの声の導入は、祝福の気持ちを音として可視化し、生命のリアリティをリスナーに伝える役割を担っている。
歴史的背景
『Songs in the Key of Life』期はワンダーの創作が頂点に達した時期で、本曲もその象徴。米国では商用シングルとしては未発売とされる一方、ラジオで強い支持を得て広く知られるようになった。アルバム中心の姿勢から、短縮編集を拒みフル尺を守ったことも語られる制作姿勢の一端である。
有名な演奏・映画での使用
本人のコンサートではハーモニカの即興やコール&レスポンスが加わり、観客と祝祭を共有する定番曲。多数のカバーが存在し、デヴィッド・パートンのカバーは英国でヒットした例として知られる。ジャズ/フュージョンやソロ・ギター編成でも定番化。映画での具体的使用については情報不明。
現代における評価と影響
誕生と家族愛を普遍的に讃えるメッセージ、耳に残るハーモニカのフック、温かいグルーヴが相まって、世代やジャンルを越えて歌い継がれている。出産や記念日の場面で選曲されることがあり、ポップスとソウルの橋渡しを示す代表曲として、アマチュアからプロまで広くレパートリーに取り入れられている。
まとめ
Isn't She Lovelyは、私的な喜びを普遍的な祝福へと昇華したポップ・ソウルの金字塔。言葉、演奏、音響の全要素が一体となり、誕生の感動をダイレクトに伝える。1976年の発表から現在まで、家族愛の賛歌として世界中で愛聴され続ける理由がここにある。