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Don’t You Worry ‘Bout a Thing

  • 作曲: WONDER STEVIE
#洋楽ポップス#R&B
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Don’t You Worry ‘Bout a Thing - 楽譜サンプル

Don’t You Worry ‘Bout a Thing|歌詞の意味と歴史

基本情報

Stevie Wonder(クレジット表記:WONDER STEVIE)による1973年の楽曲。アルバム『Innervisions』に収録され、Tamla(Motown)から発表された英語詞のボーカル曲で、作詞作曲はStevie自身。ラテンのエッセンスを帯びた軽快なR&Bで、ピアノのリフ、口笛、コンガなどのパーカッションが爽快な推進力を生む。

歌詞のテーマと意味

歌詞は相手に「心配しなくていい」と寄り添い、困難の渦中でも自分らしさを保てるよう励ますメッセージが核。説教臭さを避けた軽妙な語り口とユーモアが特徴で、日常の不安に寄り添う。冒頭の語りが肩の力を抜かせ、サビで解放感が広がる構成が魅力だ。

歴史的背景

本曲は、社会問題を鋭く描いた楽曲が並ぶ『Innervisions』の中で、生活者に向けた前向きなアンセムとして位置づけられる。シンセや多重録音を大胆に採り入れた創作絶頂期の産物で、R&Bとラテンの交差点に立つアレンジは70年代ポップの多様性を示した。

有名な演奏・映画での使用

カバーは多岐にわたり、英国アシッドジャズのIncognitoによる1992年版はクラブ/ラジオ双方で支持を獲得。映画『SING/シング』(2016)ではTori Kellyが劇中で歌い、新世代にも浸透した。そのほか各国アーティストの録音やメディア使用例も確認できる。

現代における評価と影響

明快なメッセージと普遍的なグルーヴは世代やジャンルを越えて親しまれ、プレイリストやライブの定番曲として定着。ジャズ、ネオソウル、ラテン寄りの編成など多様な解釈に耐える和声運びとリズム設計が、現在のカバー文化・教育現場にも影響を及ぼしている。

まとめ

肩の力を抜かせる言葉と洗練のアレンジが同居する本作は、Stevie Wonderの黄金期を代表する1曲。時代を越えて「大丈夫」と伝える普遍性が、初出から今日まで継続的に愛される最大の理由だ。入門にも再発見にも適した名曲と言える。