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Parisian Thoroughfare

  • 作曲: POWELL BUD
#スタンダードジャズ
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Parisian Thoroughfare - 楽譜サンプル

Parisian Thoroughfare|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「Parisian Thoroughfare」はバド・パウエル作の器楽曲。ビバップ期を象徴するジャズ・スタンダードで、歌詞は存在しない。Blue Noteの「The Amazing Bud Powell」収録で広まり、以後セッション定番に。初出年の確定情報は情報不明。

音楽的特徴と演奏スタイル

中高速テンポ、鋭いシンコペーション、跳躍の大きい主題が特徴。街の喧騒を思わせる導入や厚いブロック・コードと流麗な右手の対比が映える。ソロでは急速なII-V進行や半音階的接近音が多用される。曲形式の詳細は情報不明。

歴史的背景

1940〜50年代、パウエルはビバップの中核としてピアノ表現を刷新した。題名は「パリの大通り」を意味するが、命名経緯や制作背景の一次情報は情報不明。後年のフランス滞在との直接的関係も情報不明である。

有名な演奏・録音

基準となるのはパウエル自身のBlue Note録音。切れ味あるテーマ提示と圧倒的な右手ラインが聴きどころ。続いてクリフォード・ブラウン&マックス・ローチの名演が広く知られ、アンサンブルのユニゾンとダイナミクスで楽曲像を拡張した。ほか多数が取り上げている。

現代における評価と影響

現在も教育現場やジャムで定番。アドリブ構築、タイム感、ブロック・コードの運用を鍛える教材曲として有用で、ピアノ・トリオでもホーン・バンドでも機能する。都会的イメージと推進力がセットの要所を引き締める。

まとめ

ビバップ語法を凝縮したエネルギーが魅力の本曲は、情報不明点を残しつつもスタンダードとして確固たる地位を獲得。テクニックと音楽性を同時に試す佳曲として、今後も演奏・研究の対象であり続ける。