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The Bangles

Eternal Flame

  • 作曲: HOFFS SUSANNA LEE,KELLY TOM,STEINBERG BILLY
#洋楽ポップス
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Eternal Flame - 楽譜サンプル

Eternal Flame|歌詞の意味と歴史

基本情報

「Eternal Flame」は、HOFFS SUSANNA LEE、KELLY TOM、STEINBERG BILLYの共作によるバラードで、The Banglesが1989年にシングルとして発表。アルバム『Everything』(1988)収録曲で、全米Billboard Hot 100と全英シングル・チャートで1位を獲得した代表曲。アコースティック・ギターとピアノを軸に、スザンナ・ホフスの繊細なリードが静謐に響く。

歌詞のテーマと意味

歌詞は“永遠の炎”を比喩に、揺るぎない愛情と相手への確信、そして夜の静けさに寄り添う孤独や不安の和らぎを描く。誓いの言葉を強く叫ぶのではなく、囁くような語り口で親密さを高めるのが特徴。繰り返しのフレーズや上行のメロディは、希望と温もりがゆっくり広がる感覚をもたらす。言葉と旋律の密接な連動が、永続性という抽象概念に手触りを与えている。

歴史的背景

制作背景では、ヒットメーカーとして知られるTom Kelly & Billy Steinbergの職人的ソングライティングが、バンドの成熟した表現と合流。80年代後半のポップ・シーンにおけるパワー・バラード潮流の中で、華美な装飾を抑えたアレンジにより普遍性を獲得した。初期のギター・ポップ路線から一歩進んだ、楽曲重視の方向転換を象徴する位置づけで、世界的ヒットによりその評価を決定づけた。

有名な演奏・映画での使用

The Banglesのオリジナルに加え、2001年にはAtomic Kittenがカバーし、英国で再び1位を記録。ハーモニーの美しさを活かしたステージ演奏も多く、ホフスのソロ公演でも定番曲として扱われている。映画やドラマでの具体的な使用作品名は情報不明だが、カバーやライブ音源が広く流通し、楽曲の認知を押し上げてきた。

現代における評価と影響

今日では80年代ポップ・バラードを代表するスタンダードとして認知され、世代や国境を越えて愛聴される。力みのないボーカルとミニマルな伴奏により、編成や時代に応じた再解釈が可能で、数多くのカバーを生み続けている。The Banglesのカタログの中でも、普遍的なラブソングとして高く評価される要因は、そのメロディと比喩の強さにある。

まとめ

「Eternal Flame」は、永遠の炎という端的で強靭なイメージを核に、過剰な装飾を避けた作曲とナイーブな歌唱で時代を超える説得力を獲得した。ヒット実績のみならず、歌詞テーマの普遍性と再演性の高さによって、現在も名バラードの標準として位置づけられている。