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Eurythmics

Love Is A Stranger

  • 作曲: LENNOX ANNIE,STEWART DAVE
#洋楽ポップス
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Love Is A Stranger - 楽譜サンプル

「Love Is A Stranger|歌詞の意味と歴史」

基本情報

Eurythmicsが1982年にRCAから発表したシングル。作曲・作詞はAnnie LennoxとDave Stewart。アルバム『Sweet Dreams (Are Made of This)』収録。初出は英国で小ヒットに留まったが、1983年の再発でUK6位、米Billboard Hot 100で23位を記録。冷ややかなシンセとタイトなリズムが核のシンセポップ。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、見知らぬ者や開いた車に誘われるといったイメージを通じ、愛の陶酔と危うさ、依存性、主体の揺らぎを描く。優しく誘うが代償を求める二面性、快楽と代価の等価交換を思わせる語彙が並び、理想よりも欲望の力学を冷徹に見つめる視点が際立つ。ボーカルは冷ややかな距離感から情念の高まりへと推移し、言葉の意味を音色で補強している。

歴史的背景

前身バンド解散後、二人は電子的アプローチへ転じ、限られた機材でミニマルな質感を確立。初期MTV時代と重なり、MVではLennoxが金髪ウィッグを外して中性的な姿を示す演出が話題に。ジェンダー表象への意識を広く喚起し、当時のシンセポップ潮流と相まって国際的な注目を集める足掛かりとなった。

有名な演奏・映画での使用

代表的な演奏はオリジナル音源とテレビ放送でのパフォーマンス。ミュージックビデオはMTVで広く放送され、バンドのイメージ確立に貢献した。映画での顕著な使用は情報不明。特定の著名カバーや大規模リミックスの網羅情報も情報不明。

現代における評価と影響

冷たさと官能が同居する質感、そして中性的な視覚表現は、その後のポップ/シンセポップ系アーティストに影響を与えたと評価される。作品単体でも、世界的ブレイクを準備した重要曲として位置づけられ、配信時代でも聴取が続く。80年代以降のポップにおけるジェンダー観やイメージ戦略の変化を語る上でも外せない一曲である。

まとめ

Love Is A Strangerは、誘惑と危険が同居する愛を鋭く切り取った要曲。簡素なビートと鮮烈なボーカル、そして映像表現の相乗効果により、1980年代を象徴するシンセポップとして現在も強い存在感を放つ。商業的成功と美学の革新性を兼ね備えた、Eurythmicsの代表作である。