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Yazoo

Only You

  • 作曲: MARTIN VINCENT JOHN,CLARKE VINCENT,CLARKE VINCE
#洋楽ポップス
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Only You - 楽譜サンプル

Only You|歌詞の意味と歴史

基本情報

「Only You」は、タイトル通り切実な呼びかけを核に据えたポップ曲。作曲者は「MARTIN VINCENT JOHN」「CLARKE VINCENT」「CLARKE VINCE」と記録されており、作詞者は情報不明。初出年も情報不明だが、同名曲は複数存在するため、本稿ではVince Clarkeが関与する系譜を中心に、広く知られる特徴と受容史を整理する。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、離れてしまった相手への想いと、再び通じ合いたいという切なる願いを描く。言葉遣いは平易で反復が多く、感情の揺れや未練が印象的に浮き上がる。代表的録音では、素朴なコード進行と温かなシンセサウンドがボーカルの脆さを支え、孤独と希望が同時に響くバラードとして成立している。

歴史的背景

Vince ClarkeはDepeche Mode初期を支えたソングライターとして知られ、その後の活動でもポップ・メロディとミニマルな編曲で評価を得た。1982年には英デュオYazoo(米国名Yaz)が同名曲を発表し、英国チャート上位に到達。アルバム「Upstairs at Eric’s」に収録され、シンセ・ポップの名バラードとして定着した。

有名な演奏・映画での使用

Yazooのオリジナルに加え、The Flying Pickets(1983)のア・カペラ版は英国でクリスマス・ナンバー1を獲得し、楽曲の普遍性を示した。以後も多くの歌手がカバーを発表し、Kylie Minogueによるデュエット版(2015)など、多様な解釈が生まれている。テレビ・ドラマやCMでも繰り返し用いられてきた。

現代における評価と影響

シンプルな旋律と端的なメッセージは時代を超えて通用し、配信時代においてもプレイリストや映像作品での起用により新たな聴衆を獲得。カバーのしやすさから合唱やアコースティック編成でも定番化し、シンセ・ポップの語り口が持つ感情表現の可能性を示し続けている。

まとめ

「Only You」は、最小限の語彙と旋律で最大の感情を伝える稀有なポップ・バラードである。作詞者や初出年に不明点はあるものの、代表的録音と多数のカバーが積み重ねた歴史が、その魅力と生命力を今日まで確かなものにしている。