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WHAM!

Wake Me Up Before You Go Go

  • 作曲: MICHAEL GEORGE
#洋楽ポップス
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Wake Me Up Before You Go Go - 楽譜サンプル

Wake Me Up Before You Go Go|歌詞の意味と歴史

基本情報

1984年にWham!が発表した代表曲で、作詞作曲はGeorge Michael(作曲クレジット表記:MICHAEL GEORGE)。セカンド・アルバム『Make It Big』からのシングルとして発売され、UKシングルチャートと米Billboard Hot 100の双方で1位を獲得。軽快なビートとキャッチーなコーラスで、デュオの世界的ブレイクを決定づけたダンス・ポップの名曲である。

歌詞のテーマと意味

歌詞は「出かける前に起こして」という素直な願いを軸に、恋人と同じ時間を分かち合いたいという高揚感と甘い切実さを描く。置き去りにされる不安と、夜の街へ一緒に飛び出したい期待感が交錯し、明るいサウンドに乗せて若さのエネルギーとFOMO(取り残される恐れ)をポジティブに転換している。比喩や掛け声を交えたコール&レスポンス的な構成が、ダンスフロアの一体感を強調する。

歴史的背景

1980年代半ば、MTV時代と“第二次ブリティッシュ・インヴェイジョン”の波に乗り、Wham!はソウル/R&Bの要素をポップに昇華して国際的成功を収めた。本曲は60年代モータウンへの憧憬を感じさせる明快なメロディと手拍子風のリズムが特徴。タイトルの由来にまつわる逸話は伝えられるが、確定情報は情報不明。制作・プロデュースの主導権をGeorge Michaelが握り、洗練されたポップ志向を明確にした。

有名な演奏・映画での使用

カラフルな公式ミュージック・ビデオで、ネオンカラーの衣装や「CHOOSE LIFE」Tシャツ(デザインはKatharine Hamnett)が80年代ポップ・カルチャーの象徴として記憶される。映画『ズーランダー』のガソリンスタンドのシーンで印象的に使用され、世代を超えて楽曲の知名度を高めた。そのほかの大規模なカバーや劇中使用については情報不明。

現代における評価と影響

軽快なシンコペーションのベース、明るいシンセ、バックコーラスの掛け合いなど、後続のダンス・ポップやボーイ・デュオのスタイルに影響を与えた。現在もプレイリストやラジオで定番として扱われ、レトロ・ポップの復権とともに再評価が進む。ファッション面でもMVのスタイリングが再解釈され、パーティやスポーツイベントの定番曲として利用され続けている。

まとめ

Wake Me Up Before You Go Goは、朗らかなメロディに恋の高揚を閉じ込めた純度の高いポップ・アンセム。1984年のヒットを超えて、映像と一体化した記憶が時代を横断し、いまも踊れるクラシックとして愛されている。