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Fidgety Feet

  • 作曲: EDWARDS EDWIN B,LA ROCCA D JAMES,RAGAS HENRY,SBARBARO ANTHONY,SHIELDS LARRY
#ジプシージャズ#スタンダードジャズ
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Fidgety Feet - 楽譜サンプル

Fidgety Feet|楽曲の特徴と歴史

基本情報

Fidgety Feetは、Original Dixieland Jass Bandの面々であるEDWARDS EDWIN B、LA ROCCA D JAMES、RAGAS HENRY、SBARBARO ANTHONY、SHIELDS LARRYの共作によるジャズ・スタンダード。主に器楽曲として演奏され、初出や出版年の詳細は情報不明だが、ディキシーランド期の代表的レパートリーとして知られる。

音楽的特徴と演奏スタイル

二拍子の推進力と、コルネット(トランペット)、クラリネット、トロンボーンの三管によるコレクティブ・インプロヴィゼーションが核。軽快なストップ・タイムやブレイクを挟み、テーマとアドリブ・コーラスを交互に重ねるヘッドアレンジが定番。トロンボーンのテイルゲート奏法やクラリネットの装飾音が映える。

歴史的背景

ニューオーリンズ出身の演奏家たちが北部でジャズを商業化した潮流の中で広まった曲で、ダンス音楽としての機能性も高かった。Original Dixieland Jass Bandのレパートリーとして知られ、1910年代末から1920年代にかけて多くのバンドに受け継がれた。初録音の正確な時期は情報不明。

有名な演奏・録音

代表的な録音としてはOriginal Dixieland Jass Bandによる演奏が挙げられるほか、1920年代にはBix Beiderbeckeが在籍したThe Wolverinesでも取り上げられ、シカゴ派の語法で再解釈された。以降、トラッド系バンドや学生ジャズバンドの定番曲として録音・舞台で繰り返し演奏されている。

現代における評価と影響

今日でも、ディキシーランド/トラッド・ジャズのセッションやフェスティバルで頻繁に演奏される。複数管のアンサンブル・バランス、二拍子のグルーヴ、ブレイクの受け渡しなど、初期ジャズの要諦を凝縮した教材的価値が高く、入門者から上級者までアレンジの自由度を楽しめるレパートリーとして評価が定着している。

まとめ

Fidgety Feetは、初期ジャズの躍動とアンサンブルの妙味を体験できる格好の一曲。細部の史料は情報不明な点もあるが、ODJB由来の名曲として長く愛奏され、時代を越えて演奏家と聴き手を結び続けている。聴き比べではテンポ感と三管の絡み方に注目すると、演奏解釈の違いが鮮明に伝わる。