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Ida, Sweet as apple cider

  • 作曲: DENNING WADE F (JUN),LEONARD EDDIE,MARX LLOYD,MUNSON EDDIE
#ジプシージャズ#スタンダードジャズ
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Ida, Sweet as apple cider - 楽譜サンプル

Ida, Sweet as apple cider|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「Ida, Sweet as apple cider」は、歌詞付きの米国ポピュラー曲として広く親しまれ、ジャズ/バーバーショップでも定番化したナンバー。クレジットは DENNING WADE F (JUN), LEONARD EDDIE, MARX LLOYD, MUNSON EDDIE。作詞者・発表年は情報不明。歌っても器楽でも映えるシンプルで覚えやすい旋律が魅力だ。

音楽的特徴と演奏スタイル

テンポはミディアム寄りが一般的で、2ビートの揺れと素直なコード進行が生み出す古典的ソング感が持ち味。コーラスではコール&レスポンスや和声の寄り添いが効果的で、バーバーショップ的ハーモニーやトラッド・ジャズのクラリネット/トロンボーン対話にもよく合う。ヴォーカルでは語り口の温かさが要。

歴史的背景

歴史的には、ヴォードヴィルやティン・パン・アレイ周辺の恋歌として広く歌われ、20世紀前半のアメリカ大衆音楽の場でも親しまれた。具体的な初出年や初演者は情報不明だが、ダンス・バンドや酒場のシングアロングを通じて各地に浸透していった。以後、ジャズや合唱の教材曲としても定着している。

有名な演奏・録音

録音は、バーバーショップ四重唱やトラッド・ジャズの小編成、学校・地域の合唱団など多様な形態で多数残る。個別の著名盤や映画での明確な使用例は情報不明だが、ステージの余興やアンコール、行進曲風アレンジなど、場面に応じた編曲例が数多い。各パートが旋律を回す構成も定番だ。

現代における評価と影響

現在もジャム・セッションやコミュニティ合唱で取り上げられ、初学者からベテランまで楽しめる“古き良き”スタンダードとして機能している。歌詞は甘やかな恋情をストレートに描き、器楽版でもその情感がメロディに残るため、世代を超えて共有しやすい。教育現場では和声感・アンサンブル力の養成にも有用だ。

まとめ

親しみやすい旋律、扱いやすいテンポ、柔軟な編成適応力が本曲の強み。歌で届ける場合は語尾のレガートとブレス位置、器楽では二拍の推進力とコール&レスポンスの掛け合いを意識すると魅力がいっそう伝わる。基礎に立ち返れる定番として、レパートリーに加えておきたい一曲だ。