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New Orleans Joys

  • 作曲: MORTON JELLY ROLL
#ジプシージャズ#スタンダードジャズ
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New Orleans Joys - 楽譜サンプル

New Orleans Joys|楽曲の特徴と歴史

基本情報

New Orleans Joys は、Jelly Roll Morton(ジェリー・ロール・モートン)作曲の器楽曲。歌詞は存在せず、ジャンルは初期ジャズに位置づけられる。初出年や初録音の詳細は情報不明。出版譜の版情報や原調、公式テンポ指定も情報不明だが、実演では中速〜やや速めで取り上げられる例が多い。タイトルが示す通り、ニューオーリンズの歓喜と活気を想起させるナンバーとして知られる。

音楽的特徴と演奏スタイル

音楽的には、ラグタイム由来のシンコペーションと二拍系の推進力を基盤に、テーマ提示とソロ、ブレイク、エンディングを明確に配した構成が一般的。ピアノ独奏ではストライド奏法や左手の安定したオンプレスが映え、小編成ではクラリネット、トロンボーン、コルネットのコレクティブ・インプロヴィゼーションが効果的に用いられる。リズムにはモートン特有の“間”とアゴーギクがあり、スウィング以前の揺れ方を体現する点が聴きどころ。

歴史的背景

歴史的背景として、モートンはニューオーリンズ出身の作曲家・ピアニストで、ラグタイムとジャズの橋渡しを担った人物の一人。“Spanish tinge(スペイン風味)”を重視した語り口や、綿密なアレンジ志向で知られ、本曲もその美学と親和性が高い。作曲年は情報不明だが、彼の創作期(20世紀前半)の文脈において、舞踏性と即興性を併せ持つレパートリーとして受容されてきた。

有名な演奏・録音

有名な演奏・録音としては、作者本人であるJelly Roll Mortonによる録音が基準的な参照例とされる。具体的な録音年やレーベルは情報不明。のちのトラディショナル・ジャズ系アーティストによる再演も複数確認されるが、網羅的な一覧や決定的名盤の特定は情報不明とする。

現代における評価と影響

現代における評価では、初期ジャズの語法を学ぶ教材的価値が高く、アンサンブル・バランスやコレクティブ即興の呼吸を体得する題材として重宝される。ピアノ独奏から小編成コンボまで器楽的スケールの幅があり、編曲次第でクラブ・シーンやストリートでも映える実用性を持つ点が評価される。

まとめ

まとめとして、「New Orleans Joys」は歌詞を持たない器楽曲で、ニューオーリンズ由来の躍動とモートン流アレンジ感覚を味わえる一曲。詳細な初出情報は情報不明だが、演奏現場では今なお生命力を保ち、初期ジャズの核心に触れられるレパートリーとして位置づけられる。