Old Fashioned Love
- 作曲: JOHNSON JAMES P,MC PHERSON R C
#ジプシージャズ#スタンダードジャズ

Old Fashioned Love - 楽譜サンプル
Old Fashioned Love|楽曲の特徴と歴史
基本情報
Old Fashioned Love は、James P. Johnson作曲、Cecil Mack(R.C. McPherson)作詞の楽曲。1923年のブロードウェイ・レビュー『Runnin’ Wild』で発表。原曲は歌詞付きだが、その後は器楽でも親しまれ、ジャズ・スタンダードとして定着した。初演歌手や初版の詳細は情報不明。
音楽的特徴と演奏スタイル
端正で覚えやすい旋律と、20年代ティン・パン・アレー由来の明快な和声が特徴。テンポはミディアム〜スローが合い、2ビート/4ビート双方に対応。歌唱はレガート重視、器楽はテーマとアドリブの対比が鍵。ストライド独奏から小編成まで柔軟に編曲できる。
歴史的背景
成立はハーレム・ルネサンス期。黒人作曲家が舞台と出版で躍進する中、Johnsonは『The Charleston』と並ぶレパートリーを提供し、本曲もダンス性とジャズ感覚を橋渡しした。上演の細部や初出録音、出版社名は情報不明だが、楽譜とレコードで全米に普及した。
有名な演奏・録音
本曲はボーカル版とインスト版の双方で多く録音がある。ストライド独奏、スウィング系コンボ、ギターとヴァイオリン中心のアコースティック編成など解釈の幅が広い。代表盤や年次は情報不明。
現代における評価と影響
現在もアーリー・ジャズ/ストライド系の定番として演奏され、レトロ・スウィングのダンス現場でも重宝される。歌詞の温かな情感は歌手に、明快な和声は即興家に利点がある。教育面でも20年代ソングの教材として有用。
まとめ
1920年代ポピュラーとジャズの接点を今に伝える一曲。歌としての普遍性と器楽としての柔軟性が共存し、時代を超えて演奏され続ける。未詳点はあるが、スタンダードとしての地位は揺るがない。