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Open Your Eyes You Can Fly

  • 作曲: COREA CHICK,POTTER NEVILLE
#コンテンポラリー
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Open Your Eyes You Can Fly - 楽譜サンプル

Open Your Eyes You Can Fly|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「Open Your Eyes You Can Fly」は、Chick Corea作曲、Neville Potter作詞によるジャズ/フュージョン曲。初出の正式な発表年や最初の録音は情報不明だが、歌詞を有する楽曲として知られ、インストゥルメンタルでも広く演奏される。明快で前向きなメッセージ性と、即興に開かれた構成により、ジャズ・シーンで長く親しまれてきた。

音楽的特徴と演奏スタイル

コアとなるのは、光に向かうように上昇感を描くメロディと、モーダルな和声進行。4/4のスムースなグルーヴやブラジル由来のリズム・フィールで演奏されることが多く、反復的なヴァンプ上でソロが発展する。ボーカル版では印象的なリフレインが躍動感を生み、インスト版でも同モチーフがアドリブのフックとして機能する。テンポは中速から速めまで幅広い。

歴史的背景

本曲は、1970年代前半に開花したジャズ・フュージョン期の文脈で生まれた。Chick CoreaはReturn to Foreverでラテン/ブラジル音楽の要素を取り込み、Neville Potterとともに複数の楽曲で詩世界を築いた。本作もその系譜にあると考えられるが、最初の発表媒体やレコーディング体制の詳細は情報不明である。

有名な演奏・録音

最も広く知られるのは、Flora Purimが1976年に発表したアルバム『Open Your Eyes You Can Fly』の表題曲としての歌唱版。軽やかなスキャットとダイナミックなリズムが、楽曲の解放感を象徴的に示した。以後、ボーカリスト/インストゥルメンタリストの双方に取り上げられ、多数のライブ録音やカバーが存在するが、網羅的なカタログは情報不明。

現代における評価と影響

前向きなメッセージと明快な旋律、即興の伸びしろという三要素が揃い、現代でもジャズ・クラブから教育現場まで広く扱われる。フュージョン、クラブ・ジャズ、ブラジリアンの各文脈を横断できる汎用性があり、セットリストの起点/終盤のハイライトとして配置されることも多い。サウンドの刷新にも耐える器の大きさが評価されている。

まとめ

「Open Your Eyes You Can Fly」は、歌心とアドリブの自由度を両立させたChick Corea作品の代表格。確定情報に乏しい点はあるものの、Flora Purimの名演を契機に多くの演奏者へ広がり、時代を超えて響き続けている。歌詞付きでもインストでも映える汎用性が、この曲をジャズ・スタンダード級へ押し上げている。