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Bring Him Home

MISERABLES LES

  • 作曲: SCHONBERG CLAUDE MICHEL
#洋楽ポップス#映画音楽
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Bring Him Home - 楽譜サンプル

Bring Him Home|歌詞の意味と歴史

基本情報

「Bring Him Home」は、Claude-Michel Schönberg(作曲)によるミュージカル『レ・ミゼラブル』の代表的楽曲。作中では主人公ジャン・バルジャンが若きマリウスの無事を神に祈る場面で歌われる、静謐なバラードです。繊細な旋律線と穏やかな伴奏が特徴で、祈りの独白を思わせるテキストが核心にあります。作詞は仏語版をAlain Boublil/Jean‑Marc Natel、英語版をHerbert Kretzmerが担当。舞台でもコンサートでも独立曲として広く親しまれ、テノールの名曲として知られています。

歌詞のテーマと意味

歌詞の中心は「自己犠牲」と「父性的な愛」。バルジャンは自らの安全や幸福ではなく、マリウスの生命の保全だけを神に願います。言葉は簡潔で、反復と静かな上昇旋律が祈りの切実さを強調。世俗的な取引や功名とは無縁の純粋な祈願として描かれ、激動の戦闘シーンと対照をなす静けさが、作品全体の倫理的核を照らします。技巧を誇示するのではなく、息のコントロールとピアニッシモでの芯ある発声が求められ、内面的な信仰と慈愛を音楽的に可視化します。

歴史的背景

『レ・ミゼラブル』はヴィクトル・ユゴー原作の小説を基にしたミュージカル作品で、仏語版を経て英語版が世界的成功を収めました。「Bring Him Home」はその中で特に評価の高いナンバーの一つで、舞台上のドラマを停めて人物の内面を結晶化する“静のアリア”として機能します。宗教的語彙を借りながらも教義的説教には傾かず、普遍的な慈愛の言葉に昇華。これにより、宗教や文化を越えて共感が広がりました。

有名な演奏・映画での使用

舞台ではコルム・ウィルキンソンが決定的名唱を示し、その後もアルフィー・ボー、ジョン・オーウェン=ジョーンズらが高い評価を獲得。10周年記念コンサート、25周年記念コンサートでもハイライトとして取り上げられました。映画『レ・ミゼラブル』(2012)ではヒュー・ジャックマンが演じるバルジャンが歌唱し、スクリーンならではの親密なクローズアップで祈りの独白性が強調されています。多くのコンサートやチャリティ、テレビ番組でも独立曲として再演され、カバーも多数存在します。

現代における評価と影響

「Bring Him Home」は、ミュージカル楽曲の中でも“祈りのバラード”の金字塔として位置づけられます。広い音域と繊細なダイナミクス制御が要求されるため、声楽・ミュージカル双方の実力試金石としてオーディションやリサイタルで頻繁に選曲。宗教施設や追悼の場でも演奏されることがあり、その普遍的メッセージが多層な文脈に適合します。配信時代においてもストリーミングや動画共有プラットフォームで定番的人気を保ち、世代を超えて歌い継がれています。

まとめ

「Bring Him Home」は、華やかさよりも人間の内面と祈りを描くことで、作品全体の倫理と希望を象徴する一曲です。簡潔な言葉と静かな音楽が、深い感情の共鳴を生み、舞台・映画・コンサートの場で普遍的な力を発揮し続けています。