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Get It On (Bang A Gong)

  • 作曲: BOLAN MARC
#洋楽ポップス
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Get It On (Bang A Gong) - 楽譜サンプル

Get It On (Bang A Gong)|歌詞の意味と歴史

基本情報

T. Rexの代表曲「Get It On (Bang A Gong)」は1971年発表、アルバム『Electric Warrior』収録。作詞作曲はMarc Bolan、プロデュースはTony Visconti。英国1位、米国でも全米トップ10入り。米国では混同回避のため“Bang A Gong”を加題。シンプルで強靭なリフとキャッチーなフックで、グラム・ロックの象徴的シングルとして定着した。

歌詞のテーマと意味

歌詞は快楽主義的ロック賛歌。官能とファッションのイメージを重ね、欲望と高揚を洒脱に表現する。比喩的な描写が多用され、聴き手を熱狂の場へ誘う設計だ。反復する強力なフックと跳ねるグルーヴがダンスフロアで機能し、直接的でありつつユーモアを保つ語り口が、グラム・ロックの美学—華やかさ、挑発、遊び心—を端的に体現している。

歴史的背景

70年代初頭の英国で台頭したグラム・ロックの波に呼応し、Bolanはフォーク色からエレクトリックへ転身。骨太なギター・リフ、厚いコーラス、手拍子やホーンを配したアレンジをViscontiが光沢感のある音像にまとめ上げた。派手なビジュアルと凝縮されたポップ性は時代の空気を射抜き、T. Rexは一躍ポップ・アイコンへ。曲はこの文脈で最大級の成功を収めた。

有名な演奏・映画での使用

Top of the Popsでのテレビ演奏は象徴的な名場面として語られる。1985年にはThe Power Stationがカバーし、国際的ヒットを再獲得して再評価を促した。以降も多くのアーティストがライブで取り上げる定番曲である。映画・ドラマ・CMでの使用例は広く確認されるが、本稿での網羅的な作品名リストは情報不明。

現代における評価と影響

本曲はグラム・ロックの定番アンセムとして各種ランキングで高評価を維持。簡潔なリフ設計、反復の妙、色気あるヴォーカルは、その後のロック/ポップのソングライティングに影響を与えた。ブリットポップやオルタナ勢にも引用・継承が見られ、現在もラジオやプレイリスト、DJセットで高頻度に選曲される。

まとめ

官能と洗練を備えた一曲。明快なリフと普遍的フック、時代性を掴んだプロダクションが長寿命化を実現した。T. Rexの入口として最適で、Marc Bolanの作家性—挑発とポップの均衡—を理解するための必聴トラックである。