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ABBA

I Do, I Do, I Do, I Do, I Do

  • 作曲: ANDERSSON BENNY GORAN BROR,ULVAEUS BJOERN K,ANDERSSON STIKKAN
#洋楽ポップス
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I Do, I Do, I Do, I Do, I Do - 楽譜サンプル

I Do, I Do, I Do, I Do, I Do|歌詞の意味と歴史

基本情報

ABBAが1975年に発表したシングルで、アルバム『ABBA』収録。作曲はBenny AnderssonとBjörn Ulvaeus、作詞はStig Anderson。レトロなポップスの趣を帯びたメロディに、サックスを前面に押し出した華やかなアレンジ、軽快で踊れるリズムが特徴。タイトルの反復が強いフックとなり、耳に残るキャッチーさで世界的に知られる一曲となった。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、恋人に対して結婚の意思や強い確信を告げる場面を中心に展開する。繰り返される「I do」というフレーズは、誓いの言葉そのものを象徴し、迷いから決意へと踏み出す感情の高まりを描く。愚直なまでのストレートさと高揚感が共存し、祝祭的でありながら親密さも感じさせる点が魅力で、ウェディング・ソングとして定番視される理由となっている。

歴史的背景

ABBAは1974年のユーロビジョン優勝曲「Waterloo」で世界に名を広めた後、国際的な地位の確立を図った。本曲は1950〜60年代ポップスへの憧憬を反映しつつ、グループのポップ職人ぶりを示す転機的なシングルとなる。1975年のリリース後、特にオーストラリアやニュージーランドで高い人気を博し、同地域でのABBA現象を加速させた。一方で地域により反応は様々で、後続の「SOS」「Mamma Mia」へと勢いがつながっていく。

有名な演奏・映画での使用

代表的な演奏はもちろんABBA自身のオリジナル録音で、当時のテレビ出演やプロモ映像でも華やかなステージングが確認できる。映画では、ABBA楽曲をフィーチャーした『ミュリエルの結婚』(1994)で印象的に用いられ、結婚への期待と甘美なムードをコミカルかつ温かく伝える場面を彩った。結婚式やパーティのBGMとしても広く親しまれている。

現代における評価と影響

現代では、レトロ・ポップの復権やアナログ志向の流れの中で、サックス主導のアレンジと大仰なロマンティシズムが新鮮に響くと再評価される。ストリーミング時代でも高い再生を維持し、短いフレーズで強烈に印象を残すソングライティングの教科書として言及されることが多い。カバーやアレンジの素材としても扱いやすく、世代を横断して歌い継がれている。

まとめ

「I Do, I Do, I Do, I Do, I Do」は、祝祭感とノスタルジー、直球の愛の宣言を一体化したABBAの代表的ポップ・ソング。明快なフックと華やかなサウンドは、発表から半世紀近くを経た今も色褪せない魅力を放ち、日常のロマンスから人生の節目まで、幅広いシーンを明るく照らし続けている。