Don't Let The Sun Go Down On Me
- 作曲: JOHN ELTON
#洋楽ポップス

Don't Let The Sun Go Down On Me - 楽譜サンプル
Don't Let The Sun Go Down On Me|歌詞の意味と歴史
基本情報
1974年発表のエルトン・ジョン代表曲。アルバム『Caribou』収録で、同年にシングルとして世界的ヒット。作曲はエルトン、作詞は盟友バーニー・トーピン。ピアノを核に壮麗なストリングスと力強いコーラスが重なり、劇的なバラードとして完成している。
歌詞のテーマと意味
タイトルの「太陽を沈ませないで」は、希望や自己の光を失いたくないという比喩的な嘆願。関係の亀裂と自尊心の痛みに揺れつつ、見捨てないでほしいと求める切実さが核だ。一人称の弱さと誇りのせめぎ合い、黄昏や影のイメージが感情の落差を増幅する。直接的な宗教性は薄いが、ゴスペル風コーラスが救済のニュアンスを添える。
歴史的背景
70年代前半のエルトンはヒットを連発し、本曲もその黄金期を象徴。ピアノ主導のポップ/ソフトロック路線と、ラジオ映えするメロディが当時のムードに合致した。制作の細部クレジットやスタジオ情報は情報不明。
有名な演奏・映画での使用
1985年のチャリティー公演「ライヴエイド」で、エルトンとジョージ・マイケルが共演した名唱は特筆すべき瞬間。さらに1991年、両者のロンドン公演のライヴ録音がシングル化され大ヒットし、楽曲は新世代に再認識された。多くの歌手にカバーされ、テレビ番組のステージでも定番。代表的な映画での使用は情報不明。
現代における評価と影響
今日では、失われゆく関係に差す最後の光を描いた普遍的バラードとして、世代を超えて聴かれる。プレイリストやカラオケでも支持が厚く、ピアノ弾き語りのリファレンス曲としても人気。頂点へ向かうダイナミクス設計は後続のポップ・バラードに影響を与えた。
まとめ
私的な弱さを堂々たる音像に昇華した一曲。エルトン・ジョンの表現力とトーピンの詞世界が結実し、ライヴでもスタジアム級の高揚を生む不朽の名曲である。