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石川ひとみ

まちぶせ

  • 作曲: 荒井 由実
#邦楽ポップス#歌謡曲
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まちぶせ - 楽譜サンプル

まちぶせ|歌詞の意味と歴史

基本情報

「まちぶせ」は、作詞・作曲を荒井由実が手がけた日本のポップス。最初の代表的な歌唱は1976年の三木聖子で、その後、1981年に石川ひとみのカバーが大きな反響を呼んだ。耳なじみの良いメロディと情景描写に富む世界観で、世代を超えて親しまれている。

歌詞のテーマと意味

タイトルが示す通り、意図的に相手を“待ち伏せ”して再会を図る心情を、一人称の視点で丁寧に描く。ためらいと衝動、期待と不安が交錯し、都会の片隅の時間や空気感までが浮かび上がる。恋する主体の能動性と脆さが同居する点が、強い共感を生む。

歴史的背景

1970年代半ば、日本の歌謡曲はフォークやシティ感覚を取り込み多様化した。荒井由実は提供曲でも卓越した物語性を示し、「まちぶせ」はその象徴的成果の一つ。1981年の石川ひとみ版は当時のポップシーンと親和し、楽曲の普遍性を広く印象づけた。

有名な演奏・映画での使用

主要な歌唱として三木聖子版(1976年)と石川ひとみ版(1981年)が知られる。以後も多くの歌手に歌い継がれ、カラオケ定番曲として定着。ドラマやCMで取り上げられる機会もあるが、具体的な映画での使用情報は情報不明。

現代における評価と影響

主人公の視点が鮮明で、短編小説のように情景と感情が結びつく作詞術は、現在のJ-POPにも通じる手本とされる。ストリーミングやカバーで再評価が進み、昭和歌謡と現代ポップをつなぐリファレンス曲として音楽ファンに位置づけられている。

まとめ

「まちぶせ」は、覚えやすい旋律と緻密な物語性で恋の瞬間を切り取った名曲である。初出から数十年を経ても色褪せず、異なる世代・歌手の解釈を受け止める懐の深さを持つ。作家性と大衆性を両立した、荒井由実の代表的提供曲と言える。