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Blues By Five

  • 作曲: GARLAND RED
#スタンダードジャズ
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Blues By Five - 楽譜サンプル

Blues By Five|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「Blues By Five」は、ピアニストのレッド・ガーランド作のインストゥルメンタル。初出として広く知られるのは、マイルス・デイヴィス・クインテットがPrestigeの『Cookin’ with the Miles Davis Quintet』に残した録音で、1956年にニュージャージー州ハッケンサックのヴァン・ゲルダー・スタジオで収録。歌詞は存在せず、作詞者は情報不明。

音楽的特徴と演奏スタイル

12小節ブルースを基盤に、簡潔なヘッドと拡張自在のソロで展開。中庸テンポでの間合いとコール&レスポンスが映える。ガーランドのコンピング、チェンバースのウォーキング、フィリー・ジョーのライドが推進力を担い、ハード・バップの躍動を端的に示す。調性など細部の統一資料は情報不明。

歴史的背景

Prestigeの“マラソン・セッション”という制作背景のもと、クラブの空気感を優先した一発録りに近い手法で記録。ミュートを操るマイルス、伸びやかなコルトレーン、作曲者ガーランドの堅実な支えが相互作用を生み、曲の骨太さを際立たせた。初演や出版年の厳密情報は情報不明。

有名な演奏・録音

代表的録音は『Cookin’』のクインテット版。メンバーはマイルス(tp)、コルトレーン(ts)、ガーランド(p)、チェンバース(b)、フィリー・ジョー(ds)。相互作用とソロの語り口が明快で、以後の解釈の基準点となった。他の録音も多数あるが、網羅情報は情報不明。

現代における評価と影響

現在もジャムや教育現場で頻繁に扱われる。明快な進行はリズムの置き方や間合い、ダイナミクス設計を学ぶ好素材で、同時に語り口の説得力が試される。演奏者の個性を引き出す器として評価が定着している。

まとめ

レッド・ガーランド作「Blues By Five」は、ハード・バップ期の醍醐味を凝縮した12小節ブルース。『Cookin’』の名演を起点に、シンプルさと即興の自由度が長く愛されてきた。確定情報に限界はあるが、実践に根ざすスタンダードとして今後も演奏現場で息づくだろう。