Islands In The Stream
- 作曲: GIBB BARRY ALAN,GIBB MAURICE ERNEST,GIBB ROBIN HUGH

Islands In The Stream - 楽譜サンプル
Islands In The Stream|歌詞の意味と歴史
基本情報
1983年に発表された「Islands In The Stream」は、バリー、モーリス、ロビンのギブ3兄弟が書き下ろし、ケニー・ロジャースとドリー・パートンがデュエットで初録音した代表曲。アルバム『Eyes That See in the Dark』収録。全米Billboard Hot 100、Hot Country Songs、Adult Contemporaryの主要3チャートで1位を獲得し、クロスオーバー・ヒットとして知られる。プロデュースはバリー・ギブ、アルビー・ガルーテン、カール・リチャードソン。
歌詞のテーマと意味
タイトルが示す“流れに浮かぶ島々”は、混乱の中でも二人が寄り添い拠り所となる比喩。男女の掛け合いで、信頼、包容、支え合いが段階的に強調され、孤独や疑念を乗り越えて結びつきを確かめる物語が描かれる。直接的な社会批評や物語性よりも、普遍的な恋愛の安心感と解放感が核となっている。
歴史的背景
ディスコ後の局面で、ビー・ジーズは他アーティストへの提供で新機軸を開いた。資料によれば本曲は当初R&B志向で構想され、マーヴィン・ゲイ向け案も語られるが、最終的にロジャースのセッションでパートンが加わり、カントリーとポップを横断するデュエットへ結晶化した。80年代初頭のジャンル越境の潮流を代表する誕生経緯である。
有名な演奏・映画での使用
ロジャースとパートンは各種アワードやTV特番、ツアーで本曲をたびたび披露し、両者のシグネチャー・デュエットとして定着した。1998年にはプラスの「Ghetto Supastar (That Is What You Are)」が本曲のメロディを引用し世界的ヒットに。映画での具体的な使用事例は情報不明。
現代における評価と影響
カントリーとポップの理想的な融合例として音楽メディアや批評で言及され、デュエット・ソングのスタンダードとして定番化。カバーやテレビ番組での再演も多く、世代を超えて親しまれている。旋律の親密さと、男女の対話構造が与える物語性は、その後のクロスオーバー制作にも指標を与えた。
まとめ
「Islands In The Stream」は、強固なソングライティングと名歌手二人の化学反応が結びついた普遍的名曲。時代背景を超えて響く愛と信頼のデュエットとして、今なおプレイリストの核に据えられる存在だ。