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Let It Snow

  • 作曲: STYNE JULE
#クリスマス#スタンダードジャズ
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Let It Snow - 楽譜サンプル

Let It Snow|楽曲の特徴と歴史

基本情報

Jule Styne作曲、Sammy Cahn作詞によるLet It Snow! Let It Snow! Let It Snow! は、1945年に発表された冬の定番曲。歌詞にクリスマスの語は出ないが、ホリデー・シーズンを象徴するジャズ・スタンダードとして世界的に親しまれている。親しみやすいメロディと季節感のある情景描写が支持され、多数の歌手・バンドによりカバーされ続けている。

音楽的特徴と演奏スタイル

親しみやすい上行旋律と軽いシンコペーションが特徴。多くの版がミディアム・スウィングで、語り口のニュアンスを生かしたレガート唱法が合う。ジャズ演奏では転調やリハーモナイズも定番で、ブラシのドラムとウォーキング・ベースが雰囲気を支える。アレンジによりラテン寄りのグルーヴやバラード風への変化も可能で、編成を問わず扱いやすい。

歴史的背景

第二次世界大戦終結直後の1945年、ロサンゼルスの暑さの中で雪を思い描きながら書かれたという逸話が広く知られる。発表直後からラジオで多く流れ、戦後の楽観ムードと相まって冬のロマンティックな情景を伝える楽曲として定着した。歌詞は屋内の温かさと外の雪を対比し、季節の憧れと親密さを描く点が、長年の人気を支えている。

有名な演奏・録音

初期の代表録音はVaughn Monroe版の大ヒット。Frank Sinatra、Dean Martin、Ella Fitzgeraldらが普及に貢献し、近年もMichael Bubléらが継承している。ビッグバンド、スモールコンボ、ソロ・ボーカルのいずれにも適し、編曲の幅広さがディスコグラフィを豊かにしてきた。映画ダイ・ハードのエンドロール使用も有名で、冬の情景と結び付く印象を強めた。

現代における評価と影響

配信時代でも毎冬ストリーミングが急増し、広告や店内BGM、合唱やジャズ・コンボの定番に。歌詞は恋人たちの温かな時間と外の雪景色を対比させ、季節感と親密さを両立。クリスマスの語は出ないため、冬全体で使える汎用性も評価される。教育現場ではスウィングの入門曲として取り上げられることも多く、演奏学習の素材としても重宝される。

まとめ

Let It Snowは、覚えやすい旋律とスウィングの心地よさ、季節の情緒が融合した不朽のスタンダード。時代や編成を超えて解釈の余地が広く、カジュアルなカバーから本格的なジャズ・アレンジまで対応できる柔軟性を備える。冬の音楽文化を支える重要曲として、今後も演奏と再解釈が繰り返されるだろう。