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Time Was
- 作曲: PRADO PAZ MIGUEL

Time Was - 楽譜サンプル
Time Was|楽曲の特徴と歴史
基本情報
Time Was は、スペイン語原題を Duerme とする楽曲で、作曲はミゲル・プラド(Miguel Prado/表記:PRADO PAZ MIGUEL)。ボレロに根ざしつつ、英語詞が付与され広く親しまれた。英語詞はBob Russell、原詞はGabriel Lunaとされるが、出版年や初演者などの一次情報は情報不明。後年、英語題“Time Was”でジャズやポップスの文脈にも進出し、ボーカル曲として歌われる機会が多い。
音楽的特徴と演奏スタイル
基本は4/4拍子のボレロ・フィール。緩やかなテンポに甘美な旋律が乗り、長いサステインとレガートで歌い上げるのが要諦。和声はトニックとサブドミナントを軸に、セカンダリー・ドミナントや裏コードで彩られることが多い。ジャズではブラシを用いたラテン・バラード、あるいは軽いボサ/ラテン・スウィングに換骨奪胎して演奏される。ギター伴奏のトリオ編成やビッグバンドのバラード・アレンジ、器楽バージョンも成立しやすい。
歴史的背景
20世紀中葉、米国ポピュラー音楽はルンバやボレロなどラテン音楽の影響を強く受けた。Duermeもその潮流の中で英語化され、Time Wasとして英語圏に浸透。ラテン楽曲が英語詞で再流通する典型例の一つとなった。具体的な初出年、版元、初録音情報は情報不明だが、ラテンとジャズの橋渡し役として機能し、多言語で歌われ続けた。
有名な演奏・録音
スペイン語版(Duerme)と英語版(Time Was)の双方で、多数の歌手・楽団による録音が存在する。ビッグバンドの甘口バラードから、ギター・デュオやラテン・トリオの親密なアレンジ、さらにはインストゥルメンタルまで幅広い形態で録音・演奏される点が特徴的。初録音やチャート情報、特定アーティストの決定版についての一次資料は情報不明だが、複数の時代にわたり音源が残る。
現代における評価と影響
今日でもラテン・ジャズや標準的なジャズ・ボーカルのレパートリーとして取り上げられ、英語詞/スペイン語詞の両系統で演奏が継承されている。バラード志向のプログラムに適し、ラウンジやコンサートでも映える。配信サービスやアーカイブで複数のバージョンを聴取できるが、網羅的なディスコグラフィや初出に関する確定情報は情報不明である。
まとめ
Time Was(Duerme)は、ミゲル・プラド作曲のボレロを母体に英語化され、ジャズ・スタンダードとして定着した楽曲である。甘く旋律的なラインと穏やかなラテン・フィールが魅力で、ボーカル、インスト双方に適応性が高い。初出年や決定的な初演・初録音の特定は情報不明だが、時代と地域を超えて歌い継がれてきた事実が、その普遍性を物語っている。