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Un Poco Loco

  • 作曲: FRANCO GERMAINE
#ラテン
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Un Poco Loco - 楽譜サンプル

Un Poco Loco|作品の特徴と歴史

基本情報

「Un Poco Loco」は、ピクサー映画「リメンバー・ミー」(2017)で使用された楽曲。作曲はFRANCO GERMAINE(一般的表記:Germaine Franco)、作詞はAdrian Molina。劇中歌として、ミゲル役のAnthony Gonzalezとヘクター役のGael García Bernalが歌唱。サウンドトラックはWalt Disney Recordsより発売。

音楽的特徴と表現

躍動感あるラテンのグルーヴを基調に、メキシコのソン・ハローチョの要素を色濃く取り入れる。3拍子と2拍系が交錯するセスキアルテラ的リズム、コール&レスポンス、軽快なストロークが「少しクレイジー」という題名のとおりの弾む表情を生む。明るい旋律とメリハリある編曲で聴かせる。

歴史的背景

作品はメキシコ文化への敬意を軸に制作され、音楽陣は現地の伝統スタイルを丁寧に調査・吸収したことで知られる。Francoは物語のテンポ感と祝祭性を音で支えることを念頭に、子どもから大人まで口ずさめるキャッチーさと、地域音楽へのリスペクトを両立させた。

使用された映画・舞台(該当時)

劇中では「死者の国」のコンテスト場面で使用。ミゲルとヘクターが観客との掛け合いを交えながらパフォーマンスを繰り広げ、物語序盤の高揚感と二人の結束を象徴する。ダンス、合いの手、テンポの推進が映像と密に同期し、ステージ演出が音楽の見せ場を強調している。

現代における評価と影響

映画の世界的ヒットとともに楽曲も広く浸透し、コンサート、学校の発表会、地域イベントなどでカバーされる機会が増えた。陽気で覚えやすいフレーズは多言語の吹替版でも機能し、国境を越えて親しまれている。動画配信やSNSでも演奏・歌唱の共有が盛んだ。

まとめ

Un Poco Locoは、伝統への敬意とポップな親しみやすさを兼備した劇中歌。巧みなリズム処理と生気あふれるアレンジが、物語の推進力と祝祭感を同時に高める。映画を知らないリスナーにも届く普遍性をもち、ラテン音楽入門曲としても有効な一曲と言える。