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Tristeza
- 作曲: LOBO HAROLDO,SOUZA NILTON DE
#ボサノバ

Tristeza - 楽譜サンプル
Tristeza|楽曲の特徴と歴史
基本情報
Tristeza(ポルトガル語で「悲しみ」の意)は、Haroldo Lobo と Niltinho(Nilton de Souza)によるサンバ曲。ポルトガル語歌詞を持つが、インストゥルメンタルでも多く演奏され、英語題「Goodbye Sadness」で紹介されることもある。初出年や初演の詳細は情報不明。
音楽的特徴と演奏スタイル
躍動するサンバのリズムと覚えやすい旋律が核。シンコペーションを強調したグルーヴの上で、歌や管楽器が短いフレーズを呼応させる構図が映える。和声は親しみやすく、ジャズではⅡ–Ⅴ–Ⅰの置換や転調を用いた即興に展開しやすい。テンポは中速〜速め。
歴史的背景
作曲者Haroldo Loboは20世紀中葉のサンバを代表する存在で、Niltinhoと共作した本曲もブラジル大衆音楽の系譜に置かれる。制作年は情報不明だが、1960年代以降の録音を通じて国際的に知られるようになり、ジャズ・クラブやダンス会場で定番化した。
有名な演奏・録音
本曲はボーカル版とインスト版の双方で多数の録音がある。ビッグバンド、ギター主体の小編成、鍵盤とパーカッションを前面に出したダンス向けアレンジなど、多様なヴァージョンが流通。特にどの演奏が決定的名演かは情報不明だが、用途に応じた選択肢が豊富。
現代における評価と影響
サンバ/ジャズ双方のレパートリーとして定着し、セッション入門曲としても重宝される。旋律の覚えやすさとリズム訓練に適した構造から、音楽教育やワークショップでも扱われる機会が多い。英語詞版の存在が普及を後押ししている。
まとめ
Tristezaは、歌でも器楽でも映える普遍性を備えたサンバの定番曲である。詳細な初出情報は情報不明ながら、国境やジャンルを超えて演奏され続ける理由は、明快な旋律と推進力あるリズムにある。初学者にも上級者にも開かれた一曲だ。