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Baby Come To Me

  • 作曲: TEMPERTON ROD
#洋楽ポップス
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Baby Come To Me - 楽譜サンプル

Baby Come To Me|歌詞の意味と歴史

基本情報

Rod Temperton作曲・作詞によるポップ/R&Bバラード。Patti AustinとJames Ingramのデュエットとして1981年にアルバムEvery Home Should Have Oneで初出、Quincy Jonesがプロデュース。1982年にシングル再発売され、1983年に米Billboard Hot 100で首位を獲得。タイトル表記は一般にBaby, Come to Meともされる。レーベルや細かな仕様は情報不明。

歌詞のテーマと意味

恋人に「そばに来てほしい」と穏やかに呼びかける内容で、孤独の共有、信頼の再確認、ふたりの距離を縮める意思が核にある。直接的な誘惑よりも、互いを包み込む安心感や長く続く関係性への期待を描くのが特徴。男女の掛け合いにより視点が交差し、要求と受容が対等に往還するため、デュエットならではの親密な会話劇が立ち上がる。

歴史的背景

作曲者ロッド・テンパートンはHeatwave出身の名ソングライターで、Michael JacksonのRock with YouやThrillerなども手がけた。80年代初頭のアーバン・コンテンポラリー隆盛とQuincy Jonesの洗練されたプロダクションが結びつき、スムースなエレピ、温かいストリングス、緻密なコーラスが一体化した。発売当初は中程度の反響だったが、後述のテレビ使用を契機に再評価・再浮上する。

有名な演奏・映画での使用

本曲が広く知られる転機は、米国のテレビドラマGeneral Hospitalでの繰り返し使用。ラブシーンを彩るテーマとして露出が増え、再リリース後に全米1位へと到達した。代表的演奏はオリジナルのオースティン&イングラム版で、これに比肩する決定的な別バージョンの情報は不明。映画での顕著な起用についても情報不明。

現代における評価と影響

本作は80年代R&Bデュエットの典型として参照され、メロディ運びと男女の声質の溶け合い、ダイナミクスを抑えた都会的サウンドが後続のスロウ・ジャム路線に通底したと評価される。放送とチャートの相互作用を示す事例として音楽産業史でも語られ、プロデューサー主導の音作りとソングライティングの結節点を示す作品として位置づけられている。

まとめ

Baby Come To Meは、精緻なソングクラフトと名匠の制作、メディア露出がかみ合って時代を象徴するバラードへと結実した。親密さを静かに語りかける歌詞と、柔らかいトーンのアレンジは今なお色褪せない。基本情報と背景を押さえて聴けば、デュエット表現の妙味と80年代ポップ/R&Bの美学が一層鮮明に感じられるだろう。