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Carinhoso

  • 作曲: BRAGA CARLOS,VIANNA JUNIOR ALFREDO DA ROCHA
#ボサノバ
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Carinhoso - 楽譜サンプル

Carinhoso|歌詞の意味と歴史

基本情報

Carinhoso(「愛情深い」の意)は、ピシンギーニャ(本名Alfredo da Rocha Vianna Jr.)が1917年頃に作曲したショーロの名曲。1936年にジョアン・ジ・バロー(ブラギーニャ/Carlos Alberto Ferreira Braga)が歌詞を付け、歌ものとしても決定的な人気を得た。流麗な旋律と甘やかな和声が核。初演者や公式出版の詳細は情報不明。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、恋する相手への抑えがたい想いと、静かな献身を素直な語彙で描く。心が相手の存在で高鳴り、ただ寄り添いたいという願いが主題。比喩に頼らず端正に綴られるため、世代や背景を越えて共感を呼ぶ。固有の物語設定はなく、聴き手が自身の体験に重ねやすいのが魅力である。

歴史的背景

1910年代のリオでは欧州的和声とアフロ・ブラジルのリズムが交差し、ショーロが洗練を深めていた。ピシンギーニャはその中心で、Carinhosoは旋律美を象徴する。1936年にジョアン・ジ・バローが歌詞を付与し、1937年のオルランド・シルヴァの録音が大ヒットし、器楽・歌唱の双方で国民的レパートリーとなった。

有名な演奏・映画での使用

代表的な演奏は、ピシンギーニャ自身の器楽録音と、オルランド・シルヴァの歌唱版。その後も多くの歌手やショーロのアンサンブルが取り上げてきた。映画での使用の具体例は情報不明。典型編成はフルート、カヴァキーニョ、7弦ギターなど、または歌とギターのデュオ。

現代における評価と影響

今日、Carinhosoはブラジルの愛唱歌として広く知られ、教育現場やアマチュア合奏でもしばしば取り上げられる。旋律の美しさと素直な和声は編曲の自由度が高く、ボサノヴァ寄りや室内楽的アレンジにも適応。海外でも歌われるが、原語の響きを尊ぶ演奏も多い。公式な受賞歴は情報不明。

まとめ

器楽曲として生まれ、歌詞の付与で国民的スタンダードとなったCarinhosoは、ショーロとロマンティックな歌心を結ぶ象徴的存在であり、今も新たな解釈を生み続けている。