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Trevo de Quatro Folhas(I'm Looking Over a Four-Leaf Clover )

  • 作曲: WOODS HARRY M
#ボサノバ
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Trevo de Quatro Folhas(I'm Looking Over a Four-Leaf Clover ) - 楽譜サンプル

「Trevo de Quatro Folhas(I'm Looking Over a Four-Leaf Clover )|歌詞の意味と歴史」

基本情報

1927年に発表された英語曲“I’m Looking Over a Four-Leaf Clover”のポルトガル語題が「Trevo de Quatro Folhas」。作曲はHarry M. Woods、作詞はMort Dixon。ティン・パン・アレー系の明朗な流行歌で、のちに多くの歌手やダンスバンドに取り上げられ、ポップ/スウィング双方の文脈で広く親しまれてきた。軽快なテンポと覚えやすいメロディ、合唱しやすい構成が特徴で、ステージやラジオ・ヴァラエティでも重宝されたスタンダードである。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、四つ葉のクローバーを見つけた喜びを素朴に歌い上げ、幸運や前向きさ、日常の小さな幸福への気づきを象徴的に描く。反復する印象的なフレーズや掛け声により、観客参加型のシンガロングを誘発する作りで、子どもから大人まで口ずさみやすい。恋愛や人生に対する明るい期待を、快活なリズムに乗せて届ける点が長く愛される理由といえる。なお、歌詞の全文はここでは割愛する。

歴史的背景

本曲は狂騒の20年代という楽観的な空気の中で生まれ、当時のダンスホールやヴォードビル文化と相性よく浸透した。初期にはAl Jolsonらが録音し、戦後の1948年にはArt Mooneyのビッグバンド版が大ヒットして大規模なリバイバルを牽引。以降もノヴェルティ感覚のアレンジからスウィング、ポップ・コーラスまで、多様なスタイルで再演され続け、アメリカ大衆音楽のレパートリーとして定着した。

有名な演奏・映画での使用

代表的録音としては、発表期のAl Jolsonの歌唱、戦後に再ブレイクをもたらしたArt Mooney and His Orchestraの1948年版が挙げられる。ジャズ寄りの演奏では軽快な2ビートやバンジョー/ブラスのリフを活かしたアレンジが定番化。特定の映画やドラマでの顕著な使用例は情報不明だが、古き良きアメリカン・ムードを喚起する楽曲として、各種の舞台やショウで重用されてきた。

現代における評価と影響

今日ではアメリカン・ソングブックの一角として、学校・合唱・ブラスや地域バンド、パブのシンガロングまで幅広い場で演奏される。レトロで陽気な雰囲気づくりに有効なうえ、季節行事(セント・パトリックス・デーなど)に合わせた選曲にもなじむ。ポップスとジャズの橋渡しをする軽やかなメロディは、アレンジの自由度が高く、教育・エンタメ双方の現場で有用性が評価されている。

まとめ

「Trevo de Quatro Folhas」は、幸運の象徴をテーマにした晴れやかなポップ・チューン。1927年の誕生から幾度もリバイバルを経験し、世代を超えて歌い継がれてきた。簡潔で記憶に残る旋律、前向きなメッセージ、合唱向きの構成という三拍子が、現在も普遍的な魅力を放ち続ける理由である。