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Tuxedo Junction

  • 作曲: DASH JULIAN, HAWKINS ERSKINE, JOHNSON WILLIAM (US 1)
#スイング#スタンダードジャズ
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Tuxedo Junction - 楽譜サンプル

Tuxedo Junction|楽曲の特徴と歴史

基本情報

『Tuxedo Junction』は、Erskine Hawkins楽団のメンバーであるJulian Dash、Erskine Hawkins、William Johnsonが1939年に作曲したスウィング期のジャズ・スタンダード。タイトルは米アラバマ州バーミングハムの地名に由来。のちにBuddy Feyneが歌詞を付けた版も普及した。

音楽的特徴と演奏スタイル

中速のスウィング・フィールに乗るブルース由来のリフが核。ブラスとリードのコール&レスポンス、ミュート・トランペットのブレイク、サックス・セクションのユニゾンなど、ビッグバンドらしい配器が映える。アドリブはシンプルなリフ・ビルドが効果的で、ダンサーを意識したグルーヴが要。

歴史的背景

発表直後にHawkins楽団の代表曲となり、翌年にはGlenn Miller楽団のアレンジが全米で大ヒット。第二次世界大戦前夜のダンス・バンド熱を象徴する楽曲となった。後年、Buddy Feyneによる歌詞付きヴァージョンも広まり、インストとヴォーカル双方で親しまれる存在へ定着。

有名な演奏・録音

エルスキン・ホーキンス楽団の初録音と、グレン・ミラー楽団の洗練されたアレンジが双璧。ヴォーカルではThe Andrews Sistersらが取り上げ、スウィング復興期以降も多くのビッグバンドや学生ジャズがレパートリーとして演奏。多様な難易度のアレンジ譜が流通している。

現代における評価と影響

ビッグバンド入門曲として教育現場で頻出し、サックスのブレンド、ブラスのダイナミクス、シャウト・コーラスの構築など基礎を学ぶ題材として評価が高い。クラブや社交ダンスでも定番で、世代と編成を超え継承される“踊れるジャズ”の代名詞的存在だ。

まとめ

『Tuxedo Junction』は、印象的なリフと心地よいスウィングで、誕生から80年以上を経ても色あせない名曲。原曲の魅力を尊重しつつ、編曲やテンポ設定で個性を出しやすい点も人気の理由。インスト、歌詞付きの双方で楽しめる普遍性が本曲の価値を支えている。