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Across The Universe

  • 作曲: LENNON JOHN WINSTON, MCCARTNEY PAUL JAMES
#ビートルズ#洋楽ポップス
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Across The Universe - 楽譜サンプル

Across The Universe|歌詞の意味と歴史

基本情報

ビートルズのAcross The Universeは、ジョン・レノン作、クレジットはレノン=マッカートニー。1969年の慈善盤『No One's Gonna Change Our World』で初出、1970年『Let It Be』に別ミックスで収録。静謐なテンポとコーラス、サンスクリット語の句“Jai Guru Deva Om”を特徴とする名曲である。

歌詞のテーマと意味

歌詞は“言葉が流れ出す”感覚や宇宙的な無限性を描き、雑念から離れて心が拡がる境地を示す。繰り返される“Jai Guru Deva Om”は師への礼賛を表すマントラで、超越瞑想に触れたレノンの内省が反映されている。恋愛歌の枠を越え、普遍的な精神性をたたえる内容だ。

歴史的背景

制作は1968年、インド思想への関心が高まっていた時期の録音に始まる。初出の1969年版は小鳥のさえずりなどを含む穏やかなミックス。1970年『Let It Be』ではフィル・スペクターがストリングスと合唱を加え、壮麗な仕上がりに。2003年『Let It Be… Naked』では装飾を排した別ミックスが公開された。

有名な演奏・映画での使用

デヴィッド・ボウイが1975年作『Young Americans』でカバーし、新たな解釈を示した。フィオナ・アップルは映画『カラー・オブ・ハート』(英題Pleasantville、1998年)でカバーを提供。さらにビートルズ楽曲で構成された映画『アクロス・ザ・ユニバース』(2007年)でも重要曲として扱われた。

現代における評価と影響

その瞑想的な響きは世代を超えて愛され、数多くのアーティストがライブや録音で取り上げ続けている。2008年にはNASAが北極星方向に向けて本曲を宇宙送信し、象徴的な出来事として話題に。ストリーミング時代でも再発見が進み、名曲としての評価は揺るがない。

まとめ

Across The Universeは、レノンの内面とビートルズの成熟が結晶した作品。複数のミックスが存在し、場面ごとに異なる魅力を見せる。精神性とポップスの融合という稀有な達成が、半世紀を経てもリスナーとクリエイターを惹きつけ続けている。