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Diga Diga Doo

  • 作曲: FIELDS DOROTHY, MC HUGH JIMMY
#スタンダードジャズ
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Diga Diga Doo - 楽譜サンプル

Diga Diga Doo|楽曲の特徴と歴史

基本情報

「Diga Diga Doo」は、作曲ジミー・マクヒュー、作詞ドロシー・フィールズによる1928年の楽曲。ブロードウェイのレヴュー『Blackbirds of 1928』で発表され、その後ジャズ・スタンダードとして定着した。ヴォーカル曲として知られる一方、インストゥルメンタルでも広く演奏される。初演歌手・初録音の詳細は情報不明。調性や原典の版についても情報不明。

音楽的特徴と演奏スタイル

軽快なスウィング・フィールとシンコペーションを核に、リフに基づくコール&レスポンスが映える構成が代表的。ヴォーカルではナンセンス風のシラブルを用いたスキャット的な表現が印象的で、アンサンブルではブラスとリードの対話が効果的に用いられる。エリントン流の“ジャングル”色を想起させるプランジャー・ミュートやグロウル奏法で彩る編曲から、テンポを落としたグルーヴ重視の版まで幅広い解釈が可能で、ダンサー向けのミディアム〜アップのテンポ設定も相性が良い。

歴史的背景

本曲はハーレム・ルネサンス期の熱気を背景に、フィールズ&マクヒューの黄金コンビが手がけた一連のヒットの一つとして生まれた。『Blackbirds of 1928』は同年のニューヨークで成功を収め、「I Can't Give You Anything but Love」などと並び本曲も人気を博した。舞台での成功を機にダンス・ホールやラジオへ広がり、スウィング期のレパートリーに組み込まれていった。初演の細部や当時の上演クレジットの一部は情報不明。

有名な演奏・録音

デューク・エリントン楽団による初期の録音は、本曲の魅力を強く印象づけた名演として広く言及される。また、ザ・ミルス・ブラザーズのヴォーカル・ハーモニー版もよく知られ、ビッグバンドから小編成コンボまで多数の録音が存在する。具体的な録音年やレーベルについては情報不明だが、スウィング期を代表するナンバーとして長く愛奏されてきた。

現代における評価と影響

現在もトラッド〜スウィング系セッションやダンス・イベントの定番曲の一つ。明快なリフと覚えやすいメロディはアレンジの自由度が高く、教育現場でもアンサンブル教材として扱いやすいと評価される。レトロ・スウィングのリバイバルやヴォーカル・グループのレパートリーにも適しており、世代を超えて再解釈が続く。

まとめ

1928年生まれの「Diga Diga Doo」は、舞台発の華やかさとジャズ・アレンジの妙味を併せ持つ定番曲。多様な編成で映える柔軟性が、今日までの生命力を支えている。