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Alice In Wonderland(ふしぎの国のアリス)

  • 作曲: FAIN SAMMY
#洋楽ポップス#ディズニー#スタンダードジャズ
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Alice In Wonderland(ふしぎの国のアリス) - 楽譜サンプル

Alice In Wonderland(ふしぎの国のアリス)|楽曲の特徴と歴史

基本情報

Sammy Fain(サミー・フェイン)作曲、Bob Hilliard作詞による「Alice In Wonderland」は、1951年公開のディズニー映画『ふしぎの国のアリス』のために書かれた楽曲。英語の歌を起点にしつつ、後年はジャズ・シーンで独自に発展し、日本では「ふしぎの国のアリス」の邦題で広く知られる。原盤のボーカルや演奏者の詳細は版によって異なり、統一情報は情報不明。

音楽的特徴と演奏スタイル

3/4拍子のワルツとして演奏されることが多く、流麗な旋律と柔らかなハーモニーが特徴。テンポはバラードからミディアムまで幅広く、イントロで自由なルバートを置いた後、ブラシや軽やかなスウィング感で進行する解釈が定番。再ハーモナイズや転調、代理和音の導入にも相性が良く、ピアノ・トリオからボーカルまで編成を問わず映える。

歴史的背景

映画音楽として誕生したのち、1950年代後半から1960年代にかけてジャズ・ミュージシャンに取り上げられ、ワルツ・レパートリーの重要曲へと定着。ディズニー楽曲の中でもジャズ化が進んだ代表例の一つで、映画の世界観を保ちながらも、クラブやコンサートで独立したスタンダードとして演奏されるようになった。

有名な演奏・録音

とりわけビル・エヴァンス・トリオによる1961年ニューヨーク、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ演奏は、同曲をジャズ・ワルツの定番へ押し上げた名演として知られる。以降、多数のピアニスト、ギタリスト、ボーカリストが録音し、ディズニー公式サウンドトラックの各種再発とあわせて、多彩な解釈が聴ける。

現代における評価と影響

現在でもセッションや教育現場で取り上げられる頻度は高く、ワルツのタイム感、ボイスリーディング、ダイナミクスを学ぶ格好の素材として評価される。映画由来の親しみやすさと高度な和声処理の両立により、一般リスナーとジャズ愛好家の橋渡し役を果たし、配信時代でもストリーミングで安定した人気を保つ。

まとめ

「Alice In Wonderland」は、映画生まれの旋律美とジャズ的自由度を兼ね備えた稀有な一曲。サミー・フェインの歌心を核に、演奏者の解釈で何度でも新鮮に立ち上がる。入門にも上級者の探求にも応える、普遍性の高いスタンダードである。