World is Waiting For The Sunrise, The
- 作曲: SEITZ ERNEST
#スタンダードジャズ#ジプシージャズ

World is Waiting For The Sunrise, The - 楽譜サンプル
World is Waiting For The Sunrise, The|楽曲の特徴と歴史
基本情報
「The World Is Waiting for the Sunrise(World is Waiting For The Sunrise, The)」は、カナダの作曲家エルネスト・セイツが1919年に作曲、ジーン・ロックハートが作詞した歌。のちにインストでも定着し、いまでは代表的なジャズ・スタンダードとして知られる。
音楽的特徴と演奏スタイル
明るい旋律と推進力ある和声が魅力。循環進行(I–VI–II–V)や連続ドミナントを軸に、ガイドトーンとクロマチックを織り交ぜたアドリブが映える。中速〜高速のスイングやジプシー・ジャズ、ギター主体の編成と好相性。
歴史的背景
発表は第一次世界大戦直後。タイトルが示す“夜明け”のイメージは復興期の空気と共鳴し、歌・演奏ともに広く受容された。クラシック教育を受けたセイツの端正な旋律感が大衆歌とジャズの双方に橋を架けた。
有名な演奏・録音
1951年、レス・ポール&メリー・フォードの多重録音版が全米で大ヒットし、ギター曲としての地位を確立。以降、スイング・バンドや小編成コンボ、ピアノ・トリオなど多様な形で録音され、技巧的なアップテンポ曲として愛奏されている。映画使用は情報不明。
現代における評価と影響
現在もセッションの定番で、明快な進行は教育的価値が高い。ウォーキング・ベースやソロ構築、ターンアラウンドの練習素材として有用。動画配信でも高速カバーが人気で、世代やジャンルを越えて演奏の輪が広がっている。
まとめ
歌から生まれ、ジャズで磨かれた本曲は、希望を感じさせる高揚感と扱いやすい和声で長く愛されてきた。名演に学び、テンポやブレイク、エンディングの工夫で個性を際立たせたい。