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I Want To Be Happy

  • 作曲: YOUMANS VINCENT
#スタンダードジャズ
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I Want To Be Happy - 楽譜サンプル

I Want To Be Happy|楽曲の特徴と歴史

基本情報

I Want To Be Happyは、作曲家ヴィンセント・ユーマンスがブロードウェイ『No, No, Nanette』(1925)のために書いた楽曲。原曲は歌詞付きだが、ジャズでは器楽でも定番。32小節AABA形式、明快な旋律と軽快なリズムが核。作詞者は資料差があり情報不明とする。

音楽的特徴と演奏スタイル

明るい主題にII–V–Iや副次ドミナントが連なる、学びやすい和声。テンポはミディアム・ファスト〜アップが主流で、4ビートのウォーキングと好相性。A部はモチーフ反復、B部で音域とダイナミクスを広げると流れが出る。タグ反復やブレイクの終止も定番。

歴史的背景

20年代のダンス・ミュージカルの潮流で誕生し、『Tea for Two』と並ぶ同作の人気曲に。舞台の成功と楽譜流通、レコード普及が相まって知名度を獲得。スウィング時代はダンス・バンドの定番となり、のちに小編成にも広がった。

有名な演奏・録音

スウィングのビッグバンド版から、ピアノの超絶ソロ、ハードバップ以降のコンボ録音まで名演が多い。歌唱でも軽やかな表現が好まれ、スタンダード集やライブ盤に頻出。時代ごとのテンポやアレンジの違いを聴き比べる楽しみがある。

現代における評価と影響

セッションでコールしやすい高速チューンとして定着。AABAの明解さと覚えやすいメロディは即興練習の教材にも適し、ビギナーから上級者まで活用される。スウィング再評価の流れやジャズ・ダンスの現場でも採用され、世代を超えて演奏され続けている。

まとめ

ブロードウェイ生まれの明朗さとジャズの機動力を併せ持つ標準曲。構造の明快さとテンポ映えする主題、応用しやすい和声が創造力を刺激する。作詞情報に不確定要素はあるが、今もセッションで愛される定番だ。