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Love is Just Around The Corner

  • 作曲: GENSLER LEWIS E, ROBIN LEO
#スタンダードジャズ
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Love is Just Around The Corner - 楽譜サンプル

Love is Just Around The Corner|楽曲の特徴と歴史

基本情報

Love is Just Around The Corner は、作曲Lewis E. Gensler、作詞Leo Robinによる1934年の作品。パラマウント映画Here Is My Heart(主演:ビング・クロスビー)で披露され、クロスビーの録音を通じて広く知られるようになった。以来、歌唱・器楽の双方で取り上げられるジャズ・スタンダードとして定着している。

音楽的特徴と演奏スタイル

軽快で前向きなムードを持つ旋律と、スウィング感のあるリズムが特徴。明確なフレーズ構造と適度に動く和声進行が即興に適しており、ミディアムからアップテンポで演奏されることが多い。ヴォーカルでは言葉遊びとリズミックなアクセントが映え、コンボからビッグバンドまで編成を問わず馴染む。アレンジ次第でイントロや転調を工夫しやすく、セットの流れを明るくする一曲として重宝される。

歴史的背景

1930年代半ばのハリウッド/ポピュラー音楽界は、映画からヒット曲が生まれる時代。本作もその潮流の中で誕生し、スクリーンを通じて短期間に大衆へ浸透した。ビング・クロスビーは当時のスター歌手として作品の普及に重要な役割を果たし、放送やレコード市場でも成功を収めた。結果として、ブロードウェイ由来の楽曲と並んで映画発のスタンダードを代表するナンバーの一つとして位置づけられる。

有名な演奏・録音

代表的な演奏として、ビング・クロスビーの録音(1934年)が挙げられる。以後、多くのジャズ・ミュージシャンやヴォーカリストが取り上げ、スウィング時代から現代まで多様な解釈が残る。小編成のスウィング・コンボによる軽快なテンポ、ビッグバンドのブラスを活かしたアレンジ、ヴォーカルとスキャットのコール&レスポンスなど、手法は幅広い。個別のチャート成績や詳細な録音年一覧は情報不明だが、継続的に録音・再演が行われている。

現代における評価と影響

今日でもセッションやライブのレパートリーとして扱われ、明るい雰囲気でセットの流れを引き上げる定番曲のひとつと認識されている。教育現場では、歌詞の明瞭さとメロディの親しみやすさからヴォーカル練習曲として適するとの評価がある。出版物や特定のスタンダード集への掲載状況の詳細は情報不明だが、レッスンや配信プラットフォームでの取り上げは続き、世代を超えて受容されている。

まとめ

映画発のヒット曲として生まれ、ジャズ・スタンダードへと定着した本作は、弾むリズムと覚えやすい旋律で長く愛されている。確実な情報に基づく来歴としては1934年の映画およびビング・クロスビーの歌唱が中核であり、その後の多彩な解釈が曲の生命力を支えてきたと言える。これから聴く人には、オリジナル文脈とスウィング的表現の双方に目を向けることで、作品の魅力がより鮮明になるだろう。