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アーティスト情報なし

Birthday

  • 作曲: LENNON JOHN WINSTON, MCCARTNEY PAUL JAMES
#ビートルズ#洋楽ポップス
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Birthday - 楽譜サンプル

Birthday|歌詞の意味と歴史

基本情報

『Birthday』は、LENNON JOHN WINSTON と MCCARTNEY PAUL JAMES の共作としてクレジットされるビートルズの楽曲。1968年発表のアルバム『The Beatles(通称ホワイト・アルバム)』に収録され、LPではサイド3の冒頭を飾る。録音は1968年9月18日、ロンドンのEMIスタジオで行われ、勢い重視の一発録りに近いアプローチで仕上げられたことが知られている。レーベルはApple。ジャンルはロックに分類される。

歌詞のテーマと意味

テーマはシンプルに「誕生日を祝う喜び」。具体的な物語や比喩は最小限で、掛け声やコール&レスポンス、反復を中心に高揚感を生み出す。恋愛や内省よりも、仲間と踊り騒ぐ祝祭の気分を前面に押し出し、パーティーで即座に機能する実用的なポップ・ロックとして設計されている。呼びかける口調や手拍子を誘うリズムが特徴で、聴衆参加型のアンセムとして定着した。歌詞の全文はここでは掲載しない。

歴史的背景

ホワイト・アルバム期のセッションは多作・実験色が濃く、本曲もスタジオでのアイデアから短時間で形になったと伝えられる。セッションの合間にメンバーがテレビ放映のロック映画『女はそれを我慢できない(The Girl Can't Help It)』を一時視聴し、戻ってから録音を加速させたというエピソードが広く言及される。過度なオーバーダブよりグルーヴの勢いを重視したプロダクションが、本曲のストレートな楽しさを支えている。

有名な演奏・映画での使用

1969年には米国のバンド、アンダーグラウンド・サンシャインがカバーし、ヒット・チャート入りを果たした。以後も多くのアーティストに取り上げられ、ポール・マッカートニーのソロ公演でもライブ定番の一曲となっている。映画での顕著な使用例は情報不明。誕生日パーティー、イベント、スポーツ会場など祝祭の場での使用頻度が高く、場を一気に盛り上げる“実用曲”としての地位を得ている。

現代における評価と影響

ストリーミング時代でも“誕生日”プレイリストの常連で、同テーマ曲の中ではロック的な推進力と即効性で独自の存在感を放つ。批評的には作家性の深さよりも勢いと楽しさが評価され、コンサートでの観客参加を促すキラーチューンとして重宝される。広告や番組のジングル的用法とも親和性が高く、世代を超えて広く認知・継承され続けている。

まとめ

『Birthday』は、複雑な解釈を要しない直裁なメッセージと、バンドの一体感が生む躍動が魅力の祝祭ロック。ホワイト・アルバムの多面性の中で“即効性のある歓喜”を担う存在であり、現在も誕生日を盛り上げる定番曲として世界中で愛聴されている。