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Don't Let Me Down

  • 作曲: LENNON JOHN WINSTON, MCCARTNEY PAUL JAMES
#ビートルズ#洋楽ポップス
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Don't Let Me Down - 楽譜サンプル

Don't Let Me Down|歌詞の意味と歴史

基本情報

Don't Let Me Down はイギリスのロック・バンド、ザ・ビートルズの楽曲。作曲は LENNON JOHN WINSTON, MCCARTNEY PAUL JAMES。1969年にシングル「Get Back」のB面として発表され、録音は同年1月の「Get Back/Let It Be」セッションで行われた。エレクトリック・ピアノでビリー・プレストンが参加し、バンドに生々しいグルーヴをもたらしている。後年はコンピレーションや「Let It Be... Naked」にも収録され、公式カタログの重要曲として定着した。

歌詞のテーマと意味

本作の歌詞は、恋人に対する切実な信頼と不安の狭間を描く。ジョン・レノンの率直なボーカルが、依存と覚悟という相反する感情をむき出しにし、バンドのタイトな演奏と絡み合って高揚感を生む。反復の多いシンプルな語彙を用い、感情の核をストレートに差し出す点が特徴である。しばしばオノ・ヨーコとの関係と結び付けて語られるが、作者による明確な言及の有無は情報不明。歌詞の全文はここでは扱わない。

歴史的背景

1969年初頭、ビートルズは“原点回帰”を掲げた「Get Back」プロジェクトを進行。セッションは緊張と創造性が交錯したが、外部ミュージシャンのビリー・プレストン参加により空気が和らぎ、ソウル色の強いアンサンブルが形成された。1月30日のアップル本社屋上でのゲリラ的ライヴで本曲は披露され、バンド最後期の象徴的パフォーマンスとして記憶される。シングルは1969年に発売され、A面「Get Back」と対をなして当時のバンド像を刻印した。

有名な演奏・映画での使用

屋上コンサートでの演奏は、映画「Let It Be」(1970)およびドキュメンタリー「The Beatles: Get Back」(2021)に収録され、決定的なテイクとして広く知られる。スタジオ版・ライヴ映像ともに、プレストンの電気ピアノが楽曲の骨格を支える。その他の映画・ドラマでの使用状況は情報不明。多数のカバーが存在するが、網羅的な一覧は情報不明である。

現代における評価と影響

現在でもストリーミングやプレイリストで高い人気を保ち、ビートルズ後期の人間味とソウルフルな側面を代表する一曲として言及される機会が多い。批評面では、レノンの緊迫感あるボーカルとミニマルな構成美、そしてバンドの生気あふれるアンサンブルがしばしば称賛の対象となる。屋上演奏の高精細な映像公開も相まって、新しい世代による再評価が進んでいる。

まとめ

シンプルなコード進行と反復の効いたメロディ、そしてむき出しの感情表現が、本曲を時代超越的なラブ・ソングへと押し上げた。Don't Let Me Down は、解散直前のビートルズが残した“生の鼓動”を今に伝える重要作である。制作や使用の細部に情報不明な点はあるものの、その普遍性と影響力は揺るがない。