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I Will

  • 作曲: LENNON JOHN WINSTON, MCCARTNEY PAUL JAMES
#ビートルズ#洋楽ポップス
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I Will - 楽譜サンプル

I Will|歌詞の意味と歴史

基本情報

I Willは、LENNON JOHN WINSTON, MCCARTNEY PAUL JAMES作のビートルズ楽曲で、1968年発表のアルバム『ザ・ビートルズ(通称ホワイト・アルバム)』に収録。ポール・マッカートニーのリード・ボーカルとアコースティック・ギターを中心に、最小限の打楽器と“口ベース”と呼ばれるボーカルによるベースラインが彩る、2分弱の親密なラブ・バラードである。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、長く続く献身と変わらない愛を誓う内容が核。離れていても想いは揺るがないという約束、名前を呼ぶだけで心が満たされる感覚など、日常語で綴られた普遍的な愛情表現が特徴だ。ドラマ性よりも、静かな確信と温かい眼差しを前面に出すことで、誇張のない誓い=タイトルの“I Will”が持つ重みを際立たせている。

歴史的背景

1968年のセッション期は、各メンバーが独自の創作を深めた時期で、バンド内の緊張も語られるが、この曲は家庭的で穏やかな空気をとどめたアコースティック作として完成した。インド滞在後に顕著となった素朴なソングライティング志向と、ホワイト・アルバムの多様性の中で、簡潔さと私的な情感を象徴する一曲として位置付けられる。

有名な演奏・映画での使用

公式録音はビートルズ版が基準だが、後年のカバーも多い。特にアリソン・クラウスによるカバー(1995年発表作に収録)が良く知られ、原曲の静謐さをカントリー/ブルーグラスの透明感で再解釈した。映画での顕著な使用例は情報不明。ただし、ラブソング特集やアコースティック・プレイリストで取り上げられる機会が多い。

現代における評価と影響

派手な展開を避け、メロディと言葉の近さを活かす設計は、シンガーソングライターやインディ・フォークの美学にも通じる。録音から半世紀以上を経ても、家庭的で柔らかな音像と、誓いの言葉に宿る普遍性が評価され続け、アルバム内の小品でありながら、ビートルズの“静の魅力”を示す代表曲として愛聴されている。

まとめ

I Willは、簡素な編成と飾らない言葉で、永続する愛を穏やかに描いたアコースティック・バラード。ホワイト・アルバムの多彩さの中で静かに光る一曲として、原曲と多様なカバーの双方を通じて今も親しまれている。映画での使用は情報不明だが、普遍的なラブソングとしての存在感は揺るがない。