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Rock And Roll Music

  • 作曲: BERRY CHUCK
#ビートルズ#洋楽ポップス
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Rock And Roll Music - 楽譜サンプル

Rock And Roll Music|歌詞の意味と歴史

基本情報

Chuck Berryが1957年にChess Recordsから発表したシングル。軽快な12小節ブルースをベースに、ギターのリフとピアノのトリプレットが駆け抜ける代表曲で、のちのロック・スタンダードとして広く知られる。オリジナルの作詞・作曲はBerry自身。発売当時に全米でヒットし、以降もコンピレーションやライヴで定番化した。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、他のどのダンス音楽よりも“ロックンロールこそ最高だ”と断言する内容。踊りたければこの音楽だ、とリズムの高揚感を称え、流行や技巧よりも身体で感じるグルーヴを重視する姿勢を示す。具体的なジャンル名を挙げつつも優劣を競うのではなく、ロックの普遍的な魅力=ビートの快感を宣言するメタ的アンセムといえる。

歴史的背景

50年代半ば、R&Bとカントリー、ジャンプ・ブルースの要素が交差してロックンロールが確立。シカゴ拠点のChess Recordsで活動したBerryは、ギターの切れ味と語り口で白人・黒人双方の若者に届くクロスオーバーを実現した。本曲はその文脈の核心を射抜き、ダンスホールとラジオ双方で機能するポップ感覚を備えた。

有名な演奏・映画での使用

代表的カバーにはThe Beatlesの1964年ヴァージョン(アルバム『Beatles for Sale』収録)やThe Beach Boysの1976年版がある。両者とも原曲の推進力を活かしつつコーラスやアレンジを拡張し、世代を超えて楽曲の生命力を示した。映画での使用については情報不明。

現代における評価と影響

シンプルなコード進行、ドライヴするバックビート、要所のストップタイムという語法は、ガレージ、パブロック、パンクにまで連なる基本文法となった。ステージで観客を一気に巻き込む設計は現在も有効で、多くのバンドがライヴのキラーチューンとして採用。音楽誌や批評でも“ロックを定義した曲”の一つとして言及され続けている。

まとめ

“ロックンロール”という言葉そのものをタイトルに掲げ、音の快感を短い時間で証明してみせた不朽の一曲。技術や装飾に依らず、ビートとフックだけで世界を動かす――その核心を体現する本作は、今なお入門編にして到達点として聴かれる。カバーや再演を通じ、楽曲の生命は更新され続けている。