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Twist And Shout

  • 作曲: MEDLEY PHIL
#ビートルズ#洋楽ポップス
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Twist And Shout - 楽譜サンプル

Twist And Shout|歌詞の意味と歴史

基本情報

Twist And Shoutは、Phil MedleyとBert Bernsの共作によるR&B/ロックンロール・ナンバー。初録音はThe Top Notes(1961)だが、広く知られたのはThe Isley Brothers(1962)とThe Beatles(1963)のカバーである。明快な3コード進行とコール&レスポンスを核に、ダンス・フロアでの一体感を作り出す設計が特徴。作曲者表記や権利情報は地域や版によって差異があるが、基本データは上記の通り。

歌詞のテーマと意味

歌詞はツイストのリズムに身を任せ、相手を誘い、声を上げて盛り上がることを促す内容。高度な物語性よりも、反復と掛け声で身体の解放と共同体感覚を喚起する点が肝要で、ライブでの参加型体験に最適化されている。具体的なストーリーは最小限で、エネルギー、躍動、喜びを直接的に表現する。

歴史的背景

誕生の背景には、1960年代初頭のツイスト・ブームとR&Bの隆盛がある。初期版はセールス面で伸び悩んだが、Bernsのプロデュース指向が反映されたIsley版がヒットし、曲の骨格と煽情性が明確化。英国ではビート・バンドがこの曲を取り上げ、The Beatles版が荒々しいボーカルと一体感ある合唱で世界的認知を決定づけた。

有名な演奏・映画での使用

有名な演奏として、The Isley Brothers版はソウルフルなシャウトと分厚いコーラスが魅力。The Beatles版はアルバム『Please Please Me』(1963)収録で、圧倒的な臨場感を残した。映画では『フェリスはある朝突然に』(1986)のパレード場面で印象的に使用され、以降も多数の映像作品やCMで引用されている。

現代における評価と影響

現在もスポーツ会場やパーティでの定番曲として親しまれ、観客参加型のアンセムとして機能し続ける。カバーは世代・ジャンルを超えて数多く、ガレージ・ロックからブルーアイド・ソウルに至るまで表現の手本となった。特にリード・ボーカルのシャウトと合唱のダイナミクスは、ライブ演出の基準点といえる。

まとめ

Twist And Shoutは、簡潔な構造と強烈なコール&レスポンスで“踊らせる”本能を刺激する名曲である。IsleyとBeatlesの二大解釈が楽曲の普遍性を証明し、半世紀以上を経てもなお色褪せない。歌詞の直接性と集団的高揚感の設計が、今日のリスナーにも即時に届く――それが本作の最大の価値だ。