あなたのポケットにスタンダードの楽譜集をソングブック12keyに移調できる楽譜アプリ「ソングブック」

アーティスト情報なし

Two Of Us

  • 作曲: LENNON JOHN WINSTON, MCCARTNEY PAUL JAMES
#ビートルズ#洋楽ポップス
App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう
← 楽曲一覧に戻る

Two Of Us - 楽譜サンプル

Two Of Us|歌詞の意味と歴史

基本情報

ビートルズの楽曲「Two Of Us」は、LENNON JOHN WINSTONとMCCARTNEY PAUL JAMESの共作クレジットで、アルバム『Let It Be』(1970年)に収録。1969年の“Get Back/Let It Be”セッションで録音され、アコースティック主体の編成と二人のハーモニーが核となる。スタジオ版は軽やかなテンポと抑制的なリズムが特徴で、派手なオーケストラ処理はない。プロデュースの最終段階はPhil Spectorが担当。

歌詞のテーマと意味

歌詞は二人で道をたどる情景や、迷いながらも帰る場所を見いだす感覚を描き、相棒意識と郷愁が通奏する。旅路、持ち物、手書きのメモなど日常的モチーフが積み重なり、親密な関係性と時間の流れを示唆する。具体的な対象(誰に向けた歌か)は公的に確定しておらず、解釈は複数あるため詳細は情報不明。個別の台詞引用や固有の一節は避けつつも、同行と回想という普遍的テーマが中心にある。

歴史的背景

制作時期のビートルズは方向性の相違や業務的混乱が表面化していたが、本曲はその最中にあってもリラックスした合奏感を残す記録となった。1969年1月のリハーサル/録音の様子は後年の映像作品で確認でき、アルバムではジョンの軽妙なイントロダクションが前置きとして収められている。アレンジはアコースティック・ギターのストロークとタイトなリズムが中心で、華美なオーバーダブを避けた点が当時の空気感をよく伝える。最終的にアルバム『Let It Be』で公表されたのは1970年。

有名な演奏・映画での使用

映画『Let It Be』(1970)での演奏シーンや、ドキュメンタリー『The Beatles: Get Back』(2021)でのリハーサル風景により、楽曲の生成過程が可視化された。カバーも多く、Aimee Mann & Michael Pennによるデュエット版は映画『I Am Sam』(2001)のサウンドトラックに収録。ほかにもアコースティック・デュオ編成での再解釈が盛んで、ステージや配信での親密な雰囲気づくりに好んで採用されている。

現代における評価と影響

今日では『Let It Be』の中でも調和したコーラスと簡素な伴奏が光る一曲として評価される。ベースを強調しない編成、ギターのストロークとブラシ系のドラムが生む推進力は、フォーク・ロック的手触りとポップの親しみやすさを両立。内省と連帯の両面を持つ歌詞世界は時代を超えて共感を呼び、若い世代のリスナーにとってもビートルズへの入り口の一つとなっている。

まとめ

素朴な響きと緊密なデュオ感が魅力の「Two Of Us」。制作背景の緊張と対照的に、楽曲そのものは温かな連帯感を伝える。対象の特定は情報不明ながら、普遍的な“二人”の物語として、今なお幅広い支持を集める。映像資料や多様なカバーを通じ、その魅力は現在進行形で更新され続けている。