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We Can Work It Out

  • 作曲: LENNON JOHN WINSTON, MCCARTNEY PAUL JAMES
#ビートルズ#洋楽ポップス
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We Can Work It Out - 楽譜サンプル

We Can Work It Out|歌詞の意味と歴史

基本情報

ビートルズの「We Can Work It Out」は、LENNON JOHN WINSTON と MCCARTNEY PAUL JAMES の共作による1965年発表のダブルA面シングル(相方はDay Tripper)。ロンドンのEMIスタジオで録音され、ポール主体のリード・ボーカルにジョンが要所で呼応。ハーモニウムの響きが特徴的で、アレンジの妙が光るポップ・ロック曲である。

歌詞のテーマと意味

歌詞は恋人同士の意見の食い違いを、対話と歩み寄りで解決しようと促す内容。前向きで柔らかな語り口(ポール的視点)と、人生の短さを踏まえた切迫感や妥協の必要性(ジョン的視点)が交錯し、同じ関係を別方向から見つめ直す構図が生まれる。相手を責めるより“協働”へ向かう姿勢が核にある。

歴史的背景

本作は『Rubber Soul』期の探求心を端的に示すシングルで、英米双方でシングルの表現領域を押し広げた。4/4主体のヴァースと、ワルツ風のブリッジが対比する構成は、60年代半ばのポップに新鮮な緊張感をもたらした。プロモーション・フィルムも制作され、後のミュージック・ビデオ文化の先駆けとなった。

有名な演奏・映画での使用

ビートルズ自身のTV出演やプロモ映像での演奏に加え、スティーヴィー・ワンダーによる1970年のカバーが広く知られる。ほかにも多くのアーティストがレパートリー化している。一方、特定の映画での顕著な使用については情報不明。

現代における評価と影響

英米チャート1位を記録した歴史的ヒットであり、ソングライティングの教科書的楽曲として音楽家や研究者の分析対象になり続けている。メロディの親しみやすさと拍子転換の巧みさ、二人の視点のせめぎ合いは、後続のポップ・ロックに大きな影響を与え、現在もカバーや配信で息長く楽しまれている。

まとめ

関係修復をめぐる普遍的テーマを、形式面の工夫と二人の個性で結晶化させた一曲。時代を超えて響く実践的メッセージと音作りの新しさが、今なお色褪せない魅力の源だ。