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Al Di La
- 作曲: DONIDA LABATI CARLO

Al Di La - 楽譜サンプル
Al Di La|歌詞の意味と歴史
基本情報
Al di là は、作曲家Carlo Donida(クレジット:Donida Labati Carlo)による1961年のイタリア歌曲。作詞はMogol(Giulio Rapetti)。サンレモ音楽祭1961でベティ・カーティスとルチアーノ・タヨーリが歌って優勝し、国際的な注目を浴びた。原語はイタリア語で、のちに英語版も制作。エミリオ・ペリコーリの録音がよく知られる。
歌詞のテーマと意味
タイトルの Al di là は「彼方に/その先に」の意。歌詞は、星や日常を超えて続く永遠の愛を誓う内容で、比喩と反復を用いて高揚感と清澄さを描く。運命的結びつきへの確信、時間と距離を越える親密さが核で、ロマンティックな旋律と強く結び付いている。歌詞全文の掲載は省く。
歴史的背景
1960年代初頭はカンツォーネ黄金期。テレビ普及とレコード市場の拡大に支えられ、サンレモ音楽祭は新曲の発射台となった。本作はその象徴的存在で、端正な旋律と明快なハーモニーが時代の気分と共鳴。作曲家ドニーダは抒情旋律の名手として評価を固め、国境を越える普及にも寄与した。
有名な演奏・映画での使用
国際的な広がりを決定づけたのが映画 Rome Adventure(1962)。劇中でエミリオ・ペリコーリが歌い、サウンドトラックからのシングルも話題となった。オリジナルのサンレモ版(ベティ・カーティス/ルチアーノ・タヨーリ)と併せ、多言語カバーが次々と生まれ、ステージの定番曲となる。
現代における評価と影響
今日でもイタリアン・ポップの古典として、結婚式やコンサート、レストランの選曲まで幅広く愛唱される。ミドルテンポのワルツ感、歌い手の伸びやかさを引き出すメロディ、クレッシェンドするクライマックスは、小編成からオーケストラまで相性が良く、世代を超えて継承されている。
まとめ
Al di là は、サンレモ発の名曲が映画の力も得て世界標準のレパートリーへ昇華した例である。簡潔な言葉に宿る普遍的な愛の表現と、記憶に残る旋律美が価値の核心。確かな作者情報と初出が残る稀有な曲として、今後も演奏と録音で生き続けるだろう。