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Summertime In Venice

  • 作曲: CICOGNINI ALESSANDRO
#洋楽ポップス#ムードミュージック#映画音楽
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Summertime In Venice - 楽譜サンプル

Summertime In Venice |作品の特徴と歴史

基本情報

Summertime In Venice は、作曲家アレッサンドロ・チコニーニによる映画音楽。1955年公開の映画『旅情(Summertime)』の主題旋律として知られる。後年、英語詞版(作詞:Carl Sigman)も作られ歌唱曲として広まったが、原初は劇伴のテーマ。初出の細部資料は情報不明。

音楽的特徴と表現

穏やかなテンポに流麗な旋律線が重なり、弦と木管のレガートが水都ヴェネツィアの空気感を描く。過度に劇的にならず、余韻を活かす間合いが核心。小〜中編成オーケストラに適し、独奏ピアノやアコーディオン編でも情緒が映える。

歴史的背景

チコニーニは伊ネオレアリズモを支えた映画音楽家で、『自転車泥棒』などで評価を確立。『旅情』はデヴィッド・リーン監督作としてヴェネツィアでロケを敢行し、異国での邂逅と自立を繊細に描いた。抑制の効いた旋律設計は当時の美学を反映する。

使用された映画・舞台(該当時)

本曲は映画『旅情』(1955)で、主人公ジェーン(演:キャサリン・ヘプバーン)の心情と都市の表情を結ぶ主要テーマとして用いられた。運河や広場の場面に寄り添い、物語の節目で静かに回帰する。劇中 cue 名や版の詳細は情報不明。

現代における評価と影響

以後、多数のオーケストラ編やジャズ・インストで録音され、イージーリスニングの定番にもなった。英語詞版はコンサートや放送で親しまれ、旅番組などのBGM使用例も多い。代表的録音の網羅的リストは情報不明。

まとめ

Summertime In Venice は、映画の情景と人物心理を品よく結ぶテーマとして誕生し、歌としても器楽としても映える稀有な存在だ。誇張を避けた抒情、透明な和声、豊かな余白が魅力。演奏では音色とフレージングを重視すると、作品の本質が際立つ。