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We Three Kings Of Orient Are
- 作曲: HOPKINS JOHN HENRY JR, TRADITIONAL

We Three Kings Of Orient Are - 楽譜サンプル
We Three Kings Of Orient Are|歌詞の意味と歴史
基本情報
19世紀アメリカの聖職者ジョン・ヘンリー・ホプキンズ・ジュニアが作詞作曲した英語のクリスマス・キャロル。作曲は1857年、出版は1863年。短調の旋律が印象的で、礼拝やキャロル・サービスで広く歌われる。伝承曲と表記される場合もあるが、一般にはホプキンズ作として知られる。
歌詞のテーマと意味
歌詞は東方の三博士が星に導かれて幼子イエスを拝みに行く物語を語る。各節は博士が捧げる贈り物に対応し、黄金は王権、乳香は神性、没薬は受難と葬りを象徴。旅の描写と礼拝の姿勢を通じ、光に導かれる希望と救いが中心テーマとして提示される。副歌は礼拝の喜びと星の導きを強調する構造となっている。
歴史的背景
ホプキンズは神学校の降誕劇のために本曲を作り、のちに自著の歌集(1863年)に収めて普及させた。多くのキャロルが起源不詳の伝承曲であるのに対し、本曲は作者と制作時期が明確な近代キャロルとして位置づけられる。19世紀後半にはアメリカと英国の教会・家庭で広まり、クリスマス行事の定番となった。
有名な演奏・映画での使用
キングズ・カレッジ合唱団をはじめ英米の聖歌隊が多数の録音を残し、オルガン伴奏版から混声・児童合唱、アカペラ、弦楽や吹奏楽の編曲まで幅広く親しまれている。クリスマス・アルバムにも頻繁に収録される。一方、具体的な映画での使用は情報不明。
現代における評価と影響
短調による異国情緒と堂々とした推進力が独自の魅力を生み、礼拝だけでなくコンサートや学校教育でも取り上げられる。贈り物の象徴性が明確なため、物語性の高いアレンジや語りと組み合わせた上演も容易。ジャズ、フォーク、器楽編成への編曲が継続し、多言語化を通じて世界的レパートリーとして定着している。
まとめ
We Three Kings Of Orient Areは、作者が明確で教理的象徴に富む近代キャロルの代表格。覚えやすい旋律と明快な物語性により、礼拝から家庭の合唱、演奏会まで幅広く機能する。クリスマス音楽の核となる一曲として、今後も多様な解釈とともに受け継がれていくだろう。