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アーティスト情報なし

Siboney

  • 作曲: LECUONA CASADO ERNESTO
#洋楽ポップス
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Siboney - 楽譜サンプル

Siboney|歌詞の意味と歴史

基本情報

「Siboney」は、キューバの作曲家エルネスト・レクオーナ(作曲者表記:LECUONA CASADO ERNESTO)によるボレロ/カンシオン。原曲は歌付きの楽曲で、多数の編成に編曲されている。作曲年や初演、作詞者は情報不明。キューバ音楽の旋律美とサロン的な品位を併せ持ち、スペイン語歌唱が一般的だが、各国語版も存在する。シンプルな形式と耳に残る主題が、時代や地域を越えた普及の鍵となっている。

歌詞のテーマと意味

歌詞は故郷への郷愁と切なる恋情を重ね合わせた内容として広く受け止められている。題名の“Siboney”は、愛する人の呼びかけとしても、遠い地や理想郷の象徴としても機能し、短いフレーズの反復が憧憬を強める。スペイン語の母音が織りなす滑らかな音感が、メロディのカンティレーナと相まって情感を喚起。曲名の由来がキューバ先住民名と関連するという指摘はあるが、確定情報は情報不明。本記事では歌詞全文は掲載しない。

歴史的背景

20世紀前半、レクオーナはピアニスト兼作曲家として国際的に活動し、クラシックの素養を土台に、ダンサブルで洗練されたラテン楽曲を多数生んだ。「Siboney」はその代表格で、舞台やレビュー、舞踏会、ラジオなど大衆的な場で広く親しまれ、のちのラテン・ブームの礎となった。彼の作品群はサロン音楽と民俗的要素を折衷し、都市的洗練を備える点で同時代のキューバ音楽の流れを象徴する。出版や初演年の詳細は情報不明。

有名な演奏・映画での使用

「Siboney」は、キューバ~米国のダンス・オーケストラや歌手により数多く録音されてきた。とりわけLecuona Cuban BoysやXavier Cugatの華やかなアレンジ、英語圏や欧州でのポピュラー歌手によるカバー、さらにConnie Francisらの録音が知られる。テンポ設定はバラードからミディアムまで幅があり、ボレロならではの滑らかな伴奏と旋律が核となる。映画での具体的な使用についての確定情報は情報不明。

現代における評価と影響

今日では、ラテン歌謡の古典としてコンサート、リサイタル、ラテン・ジャズやクロスオーバーのプログラムで取り上げられることが多い。メロディの覚えやすさと情感の深さから、ボーカル、ピアノ、オーケストラ、ギター合奏など多彩な編成で定番化。教育や研究の場でも、キューバ音楽史やラテン・ポピュラー音楽の発展を語る重要曲として扱われ、地域や世代を越えて継承されている。

まとめ

「Siboney」は、端正な旋律に宿る郷愁と情熱で、言語の壁を超えて歌い継がれてきた名曲である。作曲年や作詞者など一部の詳細は情報不明だが、レクオーナの創作の核—クラシックと大衆音楽の融和—を体現し、今も多くの演奏家と聴衆に選ばれ続けている。初学者の入門曲としても、解釈を深めたい演奏家にとっても、レパートリーの価値を持つ“ラテンの定番”と言える。