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  • 作曲: 小渕 健太郎
#邦楽ポップス
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蕾|歌詞の意味と歴史

基本情報

コブクロの代表曲「蕾」は、作詞・作曲を小渕健太郎が手がけた2007年発表のシングルで、後にアルバム『5296』にも収録された。穏やかなアコースティックサウンドと力強いボーカルデュオの掛け合いが特徴で、幅広い世代に親しまれている。リリース形態や詳細な制作クレジットの一部は情報不明。

歌詞のテーマと意味

歌詞は、別れや喪失に直面しながらも、未来へ向かう小さな希望を「蕾」に託して描く。日常の些細な情景や祈りの言葉が積み重ねられ、個人的な痛みが普遍的な共感へと昇華される構成。静かな導入から大きく開くサビは、感情の解放を象徴し、聴き手に前を向く力を与える。具体的な人物像や固有名詞を避けつつ、誰もが自分の記憶に重ね合わせられる余白が保たれている。

歴史的背景

歴史的には、フジテレビ系ドラマ『東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(2007年)の主題歌として広く知られる。同年の第49回日本レコード大賞で大賞を受賞し、作品の社会的認知を決定づけた。タイアップを通じて、家族や記憶をめぐる物語世界と楽曲のメッセージが強固に結びつき、放送を機に楽曲の存在感は一段と高まった。

有名な演奏・映画での使用

有名な演奏としては、音楽番組や各地のツアーでのライブ・バージョンが挙げられる。アコースティック編成でのシンプルな表現から、ストリングスを加えた厚みのあるアレンジまで幅を持つ。日本レコード大賞のステージ披露も記憶に残る場面のひとつ。映画での使用については情報不明。

現代における評価と影響

現在も配信・サブスクを通じて聴かれ続け、コブクロの名刺代わりの一曲として定着。卒業や追悼など節目の場面で選ばれることがあり、カバーや合唱編曲の事例も見られる。比喩表現の明晰さと旋律の親和性が評価され、J-POPにおける「祈りの歌」のモダンな典型として、多様なリスナーの心を支え続けている。

まとめ

「蕾」は、静かな語りと大きな解放を往復する構成、美しいハーモニー、そして希望の象徴としてのタイトルが織りなす、時代を超えるポップソングである。個々の記憶に寄り添う普遍性が支持を集め、現在も広く歌い継がれている。ドラマ主題歌と受賞歴は、その価値を裏づける重要な足跡と言える。