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Gavotte

  • 作曲: BACH JOHANN SEBASTIAN
#クラシック
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Gavotte - 楽譜サンプル

Gavotte|作品の特徴と歴史

基本情報

バッハの「Gavotte(ガヴォット)」はフランス起源の舞曲形式による器楽楽章の総称で、歌詞はない。代表例は、独奏ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006「Gavotte en Rondeau」、管弦楽組曲第3番BWV1068「Gavotte I/II」、無伴奏チェロ組曲第5・6番(BWV1011,1012)「Gavotte I/II」。

音楽的特徴と表現

ガヴォットは2/2や4/4の中庸テンポで、半小節の弱起に始まるのが典型。四小節対句と明確な拍感、跳躍や分散和音の躍動が魅力。基本は反復付き二部形式で、ヴァイオリン版にはリフレインが回帰するロンド型もある。舞曲の弾力を生かす軽いアーティキュレーションが要。

歴史的背景

起源は17世紀フランス宮廷で洗練された舞曲。ルリらの舞台音楽を経て国際化し、ドイツでは舞曲組曲の定型に定着した。バッハも器楽作品に積極的に採り入れ、快活で均整のとれた性格楽章として全体構成の対比を担わせている。

使用された映画・舞台(該当時)

バッハの個別のガヴォットがどの映画・舞台に用いられたかは情報不明。ただし、親しみやすい旋律は演奏会や教育現場、放送用BGMなどで広く耳にする機会がある。当時の上演状況の詳細も情報不明。

現代における評価と影響

今日ではヴァイオリン、チェロ、管弦楽に加え、鍵盤やギター編曲でも親しまれる。古楽実践では当時の運弓・装飾・テンポ観を重視し、モダン楽器では構築性と透明感を前面に出す解釈が支持される。学習教材としての価値も高い。

まとめ

明快な拍感と均整の美を備えるガヴォットは、バッハの手で多面的に展開された。弱起、二部形式(またはロンド)、舞曲的アクセントという核を押さえ、和声の流れに沿ったフレージングを設計することが鑑賞・演奏の鍵となる。