アーティスト情報なし
For the First Time in Forever (アナと雪の女王)
- 作曲: ANDERSON LOPEZ KRISTEN,LOPEZ ROBERT J

For the First Time in Forever (アナと雪の女王) - 楽譜サンプル
「For the First Time in Forever (アナと雪の女王)|歌詞の意味と歴史」
基本情報
ディズニー映画『アナと雪の女王』(2013年)の劇中歌。原題“For the First Time in Forever”、日本語題「生まれてはじめて」。作曲・作詞はクリステン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペス。映画ではアナ役クリステン・ベルが中心に歌い、終盤にエルサ役イディナ・メンゼルが応じる。日本語版は神田沙也加と松たか子。
歌詞のテーマと意味
城の門が開く特別な一日を前に、閉ざされた暮らしから飛び出したいというアナの高揚と期待を描く。社交や恋への憧れが軽やかに積み上がる一方、エルサの不安が対位的に忍び込み、姉妹の距離と秘密を示す。明快な旋律、テンポの推進、段階的な転調で胸の高鳴りを音楽的に可視化する。
歴史的背景
2010年代のディズニー復興を象徴。ブロードウェイの語法を物語進行へ密着させる作劇で、歌が状況説明と感情表現を同時に担う。ロペス夫妻は舞台と映像で実績を持ち、本曲でも“戴冠の日”という環境とアナの内面を短時間に提示し、観客を物語へ誘導する役割を果たした。
有名な演奏・映画での使用
映画では王国の準備風景とアナの外界への一歩をクロスカットで描写。続く“Reprise”は氷の宮殿での姉妹対話に用いられ、物語の転機を刻む。ブロードウェイ版(2018年)でも重要ナンバーとして継承。各国版の歌唱も評価が高く、日本版「生まれてはじめて」はテレビやコンサートで広く歌われた。
現代における評価と影響
「Let It Go」ほどの単独ヒットではないが、キャラクターソングとしての完成度と物語導入の巧さで高評価。SNSでのカバー、メドレー採用、テーマパークや公式コンサートでの定番化など二次展開が豊富。日本ではカラオケ常連曲として定着し、親子で歌えるディズニー曲の代表格となった。
まとめ
明朗な旋律とドラマ構築を両立し、観客を“冒険の始まり”へ連れ出す入口となる。アナの希望とエルサの葛藤を一曲内に共存させる手際が、作品の普遍性を支えている。