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Heigh-Ho(白雪姫)

  • 作曲: CHURCHILL FRANK E
#洋楽ポップス#ディズニー
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Heigh-Ho(白雪姫) - 楽譜サンプル

Heigh-Ho(白雪姫)|作品の特徴と歴史

基本情報

「Heigh-Ho」は、ウォルト・ディズニーの長編アニメーション映画『白雪姫』(1937年)で用いられる代表的な劇中歌。作曲はCHURCHILL FRANK E(フランク・E・チャーチル)、作詞はLarry Morey。日本では「ハイ・ホー」として広く知られ、七人のこびとたちが鉱山での仕事を終えて列を組み、帰路につく場面で力強く歌われる。物語上、こびとたちの集団性や日々の営みを印象づけ、キャラクターの魅力を一気に伝える役割を担う。

音楽的特徴と表現

規則的なテンポと力強いビートが行進曲的な推進力を生み、覚えやすい短いフレーズの反復が観客の記憶に残る。合唱を中心に据えたシンプルなメロディは、男性コーラスのユニゾンとハーモニーが要所で交差し、集団の一体感と勤労の誇り、帰路の高揚を明快に表現する。オーケストラは打楽器と低音域のリズムによって足取りを描き、ブラスや木管の合いの手が掛け声を際立たせる。歌詞は日常の作業と移動を描写し、メロディの反復と相まって「進む」「帰る」という行為そのものに音楽的な意味を与えている。

歴史的背景

『白雪姫』は世界初の本格的な長編セル・アニメーション作品として公開され、ハリウッドにおける映画音楽とアニメーションの関係を大きく前進させた。チャーチルとモリーは、劇中歌が物語の推進力になる設計を徹底し、「Heigh-Ho」はその象徴的成果である。台詞・動き・音楽が緊密に連動することで、観客はこびとたちの生活リズムを自然に理解でき、以後のディズニー作品に継承される音楽的語法の礎となった。1937年という公開年は、アメリカ映画におけるサウンドトラックの商業価値が確立していく時期とも重なる。

使用された映画・舞台(該当時)

本曲は映画『白雪姫』の中盤、こびとたちが鉱山から家へ戻る行進シーンで歌われる。列を成して山道を進む映像と、等間隔のリズムが精密に同期し、映像編集の切り替えや足音のタイミングを音楽が導くことで、視覚と聴覚の快い一致を生み出す。劇中の具体的な舞台版での扱いは情報不明。映画公開当時における他作品での使用や転用についても情報不明である。

現代における評価と影響

「Heigh-Ho」は今日でもディズニー音楽を代表する楽曲として広く知られ、こびとたちのシルエットとともに想起される象徴的モチーフとなっている。反復するコーラスは世代を超えて口ずさまれ、アニメーションにおける“キャラクター合唱”の典型例として言及されることが多い。音楽的には、単純な素材を映像と編集の精密な連携で強力な記憶装置へと変換した成果として評価され、映画音楽のドラマ機能を理解するうえでの基礎教材的な位置づけを持つ。具体的なチャート成績やカバーの網羅的情報は情報不明。

まとめ

「Heigh-Ho」は、わかりやすい旋律と行進のリズムで物語とキャラクターを立ち上げた映画音楽の金字塔である。1937年の革新性は今なお古びず、映像と音楽の協働が持つ説得力を示し続けている。