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How Far I'll Go(モアナと伝説の海)
- 作曲: MIRANDA LIN MANUEL,MANCINA MARK A

How Far I'll Go(モアナと伝説の海) - 楽譜サンプル
How Far I'll Go(モアナと伝説の海)|歌詞の意味と歴史
基本情報
2016年公開のディズニー映画『モアナと伝説の海』を代表する劇中歌。作曲はMIRANDA LIN MANUEL, MANCINA MARK A。作詞はLin-Manuel Miranda。英語版の劇中歌唱はアウリィ・クラヴァーリョ、日本語吹替は屋比久知奈。エンドロールではAlessia Caraのポップ版が使用され、サウンドトラックの核を成す。
歌詞のテーマと意味
歌詞は、海に惹かれる衝動と部族の伝統・家族の期待との板挟みで揺れるモアナの内面を描く。内なる呼び声に応え、自ら航路を切り開く意思表明が核で、自己肯定と成長、未知への挑戦が一貫したテーマ。繰り返し現れるフレーズ群が決意の高まりを象徴する。
歴史的背景
制作はリサーチを重ねたポリネシア文化の尊重を軸に進行。Lin-Manuel Mirandaは舞台『ハミルトン』上演と並行して作曲に参加し、Mark Mancinaが映画音楽の文脈に接続した。2016年公開後に世界的ヒットとなり、第89回アカデミー賞歌曲賞やゴールデングローブ賞にノミネート。グラミー受賞状況は情報不明。
有名な演奏・映画での使用
映画では序盤の岬での独唱と、中盤以降のリプライズで主人公の転機を強く押し出す配置。エンドロールではAlessia Cara版がポップスとして展開される。2017年のアカデミー賞授賞式ではアウリィ・クラヴァーリョが生歌唱。公式の多言語ミックス映像も大きな話題を呼んだ。
現代における評価と影響
力強いメロディと段階的に上昇する構成が、若い主人公の自己発見物語に説得力を与えると評価される。多言語カバーや合唱アレンジが各地で制作され、教育現場やイベントでも取り上げられている。日本でも映画放送や配信を通じて継続的に親しまれている。
まとめ
『How Far I’ll Go』は、個の声を信じて前へ進む決意を掲げたディズニーの代表的バラード。映画のドラマを牽引しつつ、単独曲としても強い共感を獲得した。確かな作家性と物語性、普遍的メッセージが国境を越えて支持され続ける所以であり、今後も長く歌い継がれるだろう。